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女性同士の恋愛もの『アデル、ブルーは熱い色』、新鋭女優が明かす過酷な現場

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来日した映画『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス
来日した映画『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス

 第66回カンヌ国際映画祭で、監督だけでなく、主演女優2人にもパルムドールが贈られるという史上初の快挙を成し遂げた映画『アデル、ブルーは熱い色』のフランス人若手女優アデル・エグザルコプロス(20)が、女性同士のラブストーリーである本作の過酷な撮影について明かした。

映画『アデル、ブルーは熱い色』フォトギャラリー

 オーディション時には脚本は渡されず、原作コミックを読むことしか許されなかったが、「女性を女神のように映し、女優のいいところを引き出してくれる」アブデラティフ・ケシシュ監督が手掛ける作品ということで出演を熱望したアデル。即興での演技やケシシュ監督との面談を経て晴れて役をつかんだが、どんなシーンにおいてもリアリティーを追求する彼の現場は、60、70回とテイクを重ねることもざらの過酷なものだったという。

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 「わたしたちには何がいけないのか、なぜもうワンテイクを撮るのか知らされないんです。ニュアンスを変えて演じるというわけではなくて、とにかく繰り返すんです」とこぼしたアデルだが、ケシシュ監督が意図するところはきちんと理解している。「彼は、わたしたちがフラフラになって自分をコントロールできなくなる、そういう無意識でその人物に成り切っているような、神の恩寵というような瞬間を挑発してつかもうとしていたんです。彼は『ほら、こんなにうまくできただろ?』と主張してくるような演技が大嫌いなの」。

 それだけにアデルとレア・セドゥが織り成すラブストーリーは真に迫り、誰もが共感できるものとなっている。アデルは「初共演だったのですが、二人の間にフィーリングが流れるような感じがあり、それが今回の作品の力になっているのではないかと思います。もちろん映画の中でのように愛し合っていたわけではないのですが、“共犯意識”というものが二人の中にあったんです」とレアとのコラボレーションを振り返った。

 なお、原作コミックの主人公の名前は「クレモンティーヌ」だが、本作では「アデル」に変更されている。同じ名前であることが役づくりに役立ったと明かしたアデルは、ギリギリで決まったという本作のタイトル(『La vie d'Adele - Chapitres 1 et 2(原題:アデルの人生)』)について「監督は自分の感情をあまり表に出さない人なんですが、おそらくこのタイトルを選ぶことによって、わたしにオマージュをささげようとしてくれたんじゃないかと思うんです。とても誇らしいし、大好きなタイトルです」とうれしそうに語った。(編集部・市川遥)

映画『アデル、ブルーは熱い色』は新宿バルト9、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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