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ジブリ対決は『風立ちぬ』宮崎駿に軍配!最優秀アニメ作品賞2度目の受賞!【第37回日本アカデミー賞】

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「同じ年に2本作るべきではないという教訓を得ました」と冗談めかしてスピーチしたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー
「同じ年に2本作るべきではないという教訓を得ました」と冗談めかしてスピーチしたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー

 7日、第37回日本アカデミー賞授賞式がグランドプリンスホテル新高輪で行われ、宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』が最優秀アニメーション作品賞に輝いた。同部門には、同じくスタジオジブリの『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)が選出されており、名匠二人による“ジブリ対決”の行方も注目されていた。

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 宮崎監督に代わって授賞式に出席した鈴木敏夫プロデューサーは、「ありがとうございます、と言いつつ、去年は『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』の2本を作ってしまったので、ちょっと複雑です。同じ年に2本作るべきではないという教訓を得ました」と冗談めかして受賞の喜びを語った。

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 同部門は第30回(2007年)から設立されたもので、宮崎監督作としては前作『崖の上のポニョ』(第32回)に続く2度目の最優秀賞。それ以前の『もののけ姫』(第21回)と『千と千尋の神隠し』(第25回)では、アニメ作品としては異例の最優秀作品賞を獲得している。

 今年の優秀アニメーション作品賞にはほかに、『キャプテンハーロック』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』が選ばれていた。

 映画『風立ちぬ』は、ゼロ戦の設計者・堀越二郎と文学者の堀辰雄という2人の実在した人物をモデルに、「美しい飛行機を作りたい」という夢に向かって真っすぐに生きた一人の青年の姿を描いた作品。

 宮崎監督が本作をもって長編アニメ製作からの引退を表明したことや、アメリカの第86回アカデミー賞長編アニメ映画賞や第71回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞にノミネートされたことも話題を呼んだ。アニメーション界のアカデミー賞ともいわれる第41回アニー賞では脚本賞を受賞している。(編集部・中山雄一朗)

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