実写版「パトレイバー」イングラムが歩く！予告編公開で初代特車二課の姿も！

　「機動警察パトレイバー」の実写化プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー』から、4月にシリーズ第1章として劇場公開される、エピソード0「栄光の特車二課」とエピソード1「三代目出動せよ」の予告編が公開された。ついに出動するイングラムへの搭乗シーンや歩行姿、さらに往年のファンにとってなじみの深い、初代メンバーと思しき人物のシルエットも確認できる。

映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章』予告編

　シリーズに携わり続ける押井守が総監督を務める実写版「パトレイバー」。原作では人間の操縦する歩行型作業機械「レイバー」が実用化された世界を舞台に、レイバーを使用した犯罪を取り締まる「特車二課第二小隊」の姿が描かれたが、今回の実写版では、不況によってレイバーがお払い箱になり規模が縮小された「3代目」隊員たちが活躍する。

　予告編では、アニメ版に登場した特車二課整備班のシゲさんことシバシゲオにふんする千葉繁がナレーションを担当。アニメでも実際にシゲさんの声を演じた千葉なだけに、当時と変わらぬその「声」で「パトレイバー」が語られる映像は、ファンならば感涙必至。「栄光の特車二課」はそのシゲさんが特車二課の歴史を語る、アニメと実写をつなぐエピソードとなっており、回想シーンには初代特車二課の面々と思しき人物の姿も。また初代整備班班長の榊清太郎が死去し、遺影となって登場する衝撃的な場面も確認できる。

　一方の「三代目出動せよ」の予告編には、真野恵里菜ふんする主人公の泉野明（いずみのあきら）をはじめ、筧利夫、福士誠治、太田莉菜らが演じる三代目特車二課が登場。規模の縮小によりイングラムもホコリをかぶる中、永遠とも思える「待機」を強いられる彼らの日常が描かれ、原作のコミカルなテイストもしっかりと反映された作品になっていることをうかがわせる。そしてそんな彼らがついに出動し、泉野が乗り込んだイングラムが相手レイバーの前に立ちはだかる様も描かれる。笑いとシリアスな雰囲気が絶妙に融合した「パトレイバー」独特の世界観を期待させる。

　さらに本作は、邦画で初めて映画館用の最新音響システム「ドルビーアトモス」及び、4K映像で制作されることも明らかに。映画ファンにとっても注目の試みとなりそうだ。第1章を皮切りに7章までが順次劇場上映され、2015年には長編映画の公開を予定している。（編集部・入倉功一）

映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章』は4月5日より2週間限定上映