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フィリピンの国民的女優が日本人との不倫劇に挑戦!

第10回ドバイ国際映画祭

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フィリピンの国民的女優ユージン・ドミンゴ
フィリピンの国民的女優ユージン・ドミンゴ

 フィリピン女性と日本人男性の不倫劇を描いたフィリピン映画『インスタント・マミー(原題) / Instant Mommy』(レオ・アバヤ監督)が、第10回ドバイ国際映画祭で招待上映され、現地入りした主演女優ユージン・ドミンゴがインタビューに応じた。

 同作品は、家庭を持つ日本人実業家の子を身ごもっていたフィリピン人女性が不測の事態で流産してしまい、彼の気持ちをつなぎ留めるために偽装妊娠を試みるコメディー。ハリウッドを拠点に活動し、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』にも出演した俳優の松崎悠希が日本人実業家を演じている。フィリピンの国民的女優であるドミンゴが、新人監督の自主映画に出演するのは英断だが、他のアジアの俳優と共演することに興味を抱き、出演を決めたという。

 ドミンゴは「悠希にとってはフィリピンに到着してすぐの撮影で、かなりのハードワークだったけど、彼は完璧に役を演じてくれました。劇中でわたしが話す日本語の発音も指導してくれたのよ」と語り、松崎との異文化交流を楽しんだようだ。

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 ちょうど本作を準備中の今年3月に大阪アジアン映画祭で来日し、劇中で着用する浴衣などを購入して撮影に挑んだドミンゴ。コメディエンヌとしてのイメージが強い彼女だが、今回は官能的なベッドシーンや、チラリとバストトップまで披露している。しかし、ドミンゴは「胸を見せることより、わたしにとっては日本語のセリフの方がよほど難しかったわ。ホントに!」と豪快に笑い飛ばした。

 ドミンゴといえば、映画『ある理髪師の物語』の演技で、今秋開催された第26回東京国際映画祭・最優秀女優賞を受賞したことが記憶に新しい。「賞を取った夜、地震が起こって、わたしは死ぬのか……と震え上がったわ。地震初体験だったの」とドミンゴが語るように、まさに記憶に残る日となったようだ。『インスタント・マミー(原題)』の日本公開は未定だが、大好きなドン・キホーテでの買い物も兼ね「また日本で会いましょう」と再来日を誓った。(取材・文:中山治美)

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