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『ミステリー・トレイン』以来24年ぶり!工藤夕貴、永瀬正敏との共演に感慨

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腕組みポーズを披露した工藤夕貴&永瀬正敏
腕組みポーズを披露した工藤夕貴&永瀬正敏

 俳優の永瀬正敏と工藤夕貴が7日、ジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』(1989)以来24年ぶりとなる共演作『りんごのうかの少女』の初日舞台あいさつを渋谷ユーロスペースで行った。監督・脚本の横浜聡子も登壇した。

映画『りんごのうかの少女』場面写真

 永瀬との2ショットを披露した工藤は、「永瀬君は変わっていなくて、いろいろな懐かしい話をすることができたので良かった」と24年ぶりの共演を振り返り、「『ミステリー・トレイン』では、『ファー・フロム・ヨコハマ』というエピソードで共演したんですが、何十年ぶりかの共演が“横浜”監督の作品ということで。偶然の一致というか、不思議な感覚でした」と感慨にひたった。

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 横浜監督は「どうしても二人に出ていただきたかったので、勇気を振り絞ってお願いしました」と経緯を明かすと、「ただ、自分たちから出てくださいとお願いしておいて何なんですが、『ウソだろ』と思いました。喜びと驚きと恐怖感がありましたね」と述懐。

 すると永瀬は「横浜監督とはお仕事をしたかったので、脚本を読む前から出演はオッケーだった」、工藤も「脚本があまりにも面白くて、出なかったら後悔すると思った」と横浜監督の才能にベタ惚れの様子だった。

 さらに横浜監督が「永瀬さんには、太宰(治)さんのような、おかしみと悲しみが共存している」と評したことをきっかけに、永瀬が「最近は作家の役が続いていて。とある映画評論家の方から、太宰の物語を横浜監督で撮ったらどうだろうと言われたことを思い出しました。そういう話をぜひ」とラブコール

 続けて工藤にも「ご一緒しませんか?」。そんな三人の再タッグを予感させるやりとりに、場内は期待を込めた拍手で包まれた。本作は反抗期の少女を取り巻く家族を描いた中編。永瀬と工藤は夫婦を演じている。(取材・文:壬生智裕)

映画『りんごのうかの少女』は渋谷ユーロスペースで公開中

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