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三池崇史監督、R15+の限界が『悪の教典』と自作を語る

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三池崇史監督
三池崇史監督

 伊藤英明主演の映画『悪の教典』のブルーレイ&DVDが5月24日に発売され、メガホンを取った三池崇史監督が、映像化不可能といわれた本作を映画化した際の思いを語った。

映画『悪の教典』場面写真

 生徒たちから圧倒的な支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)の正体は他人への共感や良心を欠いた反社会性人格障害者だった……。教師が生徒を大量殺りくする、というタブーを恐れぬ過激描写が話題となった本作。AKB48大島優子が「わたしはこの映画が嫌いです」と発言したことも記憶に新しいが、それを裏付けるように、映倫は本作をR15+(15歳未満の観賞禁止)に指定している。

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 原作は貴志祐介の同名小説。原作者自身「映像化は不可能だろう」と思い、三池監督も「撮影で学校を借りるのは無理」「映倫に通すのは無理だろう」と思っていたという。とはいえタブーを恐れぬ男、三池監督は「原作の内容を改変すれば(無難に)映画にできるな、というのも原作に対して失礼。無理でもできる限りのことはやってみよう」と本作に真正面から取り組むことを決意。

 そして実際に完成した映画を観た貴志が「さすが、あまたの人を映画で殺してきた三池監督だと、さじ加減が絶妙」と感心するような出来栄えとなった。このバイオレンスのさじ加減について「自分の作品を物差し代わりにして考えてみると、R18+の限界が『殺し屋1』で、R15+の限界が『悪の教典』かな」と分析してみせる三池監督だった。

 原作の文庫版の最後には三池監督が解説を寄せており、そこでは「ひとりのファンとして、一日も早い蓮実聖司の社会復帰を望みます。より美しく。より恐ろしく。そして、より分厚い続編を…」とラブコールを送っている。

 「普通の映画人が続編を考えると、パート1が受けたから、パート2はどこで大殺りくを行おうかという発想になると思うんですよ。でも、もし貴志先生が続編を書くことになったら、絶対にそんなものにはならないはず。先生に会う機会があったときは、毎回プレッシャーを掛けているんですよ。この映画も劇場にたくさんのお客さんが来てくれたので、それを次回作へのモチベーションにしていただければいいんですけど」と期待を寄せた。(取材・文:壬生智裕)

映画『悪の教典』エクセレント・エディション ブルーレイ&DVDは発売中
ブルーレイ(特典ブルーレイ付き)2枚組 7,350円(税込み) DVD(特典DVD付き)2枚組 6,090円(税込み) 発売元:電通 販売元:東宝

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