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佐野元春、21年ぶりドラマ主題歌に感慨深く…現場に与えた影響に感激!

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がっちりと握手を交わす佐野元春と古厩智之監督
がっちりと握手を交わす佐野元春と古厩智之監督

 ロック歌手の佐野元春が17日、都内で行われたWOWOWの連続ドラマW「配達されたい私たち」の放送記念トークショーに古厩智之監督、音楽評論家の鹿野淳と共に出席した。同作の主題歌「虹をつかむ人」を提供している佐野は、古厩監督と共に音楽と映像のコラボレーションがもたらした感動的なエピソードを明かした。

 本作は『私をスキーに連れてって』などの脚本家・一色伸幸が、自身のうつ病克服体験をもとに描いた物語。うつ病により仕事もなくし家族ともいい関係を築けなくなった主人公(塚本高史)が、廃館となった映画館で7年前に捨てられた7通の手紙を拾い、それを配達する中で生きる意味を見つけていく姿を描く。

 そんな本作のテーマと楽曲の持つメッセージが多く重なることから、番組側が佐野に「虹をつかむ人」の使用をオファー。佐野にとって21年ぶりのドラマ主題歌起用が決定した。うつ病という重いテーマを扱った作品だけに、古厩監督は楽曲の持つ前向きなメッセージに大きく励まされたといい「出口が見えないものが続く混沌としたドラマでしたが、出口があっちだと思いを定める指針になった」と振り返る。

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 その思いはスタッフに波紋のように広がり、古厩監督は「撮影の3か月間、みんなで『絶対出口があるんだ』って歌を聞いて共有できました。カメラマンはいつもどこかに虹が出るんじゃないかと探していたし、編集マンはファイナルカットに虹を合成していた。ポスターにも虹が加えられていました。誰かが号令をかけたのではなく、みんな不思議と同じことを思っていた」と楽曲が製作者に与えた影響の強さを紹介した。

 自身の楽曲が同じクリエイターの心を大きく揺り動かしたこの現象に佐野は、「自分の楽曲を理解してくれた上で使っていただけるのは、同じクリエイターとしてうれしいし大変光栄です」と感慨深い表情で感謝。また、佐野といえば1980年にデビューして以来、現在も目覚ましい活躍を続けているが、自身の音楽論として「いい曲かどうかは自分が決めるのではなく、聴き手が発見してくれる。評価は自分でするものではなく、その時代の聴き手が下してくれ、その聴き手が僕の作った曲に輝きを与えてくれる」と謙虚に語っていた。(取材・文:中村好伸)

連続ドラマW「配達されたい私たち」はWOWOWプライムにて毎週日曜夜10:00より放送中

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