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野村萬斎主演『のぼうの城』がイタリアで上映!豊臣秀吉が唯一落とせなかった城への攻防にイタリア人興味津々

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“カンニングハンド”を見ながらイタリア語であいさつした樋口真嗣監督
“カンニングハンド”を見ながらイタリア語であいさつした樋口真嗣監督 - 写真:中山治美

 イタリアで開催中された第15回ウディネ・ファーイースト映画祭で野村萬斎主演『のぼうの城』が上映された。同作品がヨーロッパで上映されるのは初めて。会場には犬童一心監督と共に監督を務めた樋口真嗣が現地入した。

 樋口監督が同映画祭に参加するのは、『ローレライ』(2005)が上映された2005年以来8年ぶり。舞台あいさつに立った樋口監督は、カンニングペーパーならぬ“カンニングハンド”を見ながら「ボンジョルノ! 私の名前は樋口真嗣です。監督です。私の映画が上映されて光栄です。後は日本語で話します」とイタリア語であいさつして、会場は大爆笑。

 続いて「8年ぶりにウディネに戻ってきました。私も仕事柄、いろんな国に行ってますが、イタリア以外、もう一度来たいと思った国はありません。白ワインと生ハムがもう一度食べたくてやってきました」と地元名産の生ハム・サンダニエレを称賛し、ウディネーゼたちを歓喜させた。

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 同映画祭ではアート系作品が好まれるカンヌやヴェべチアと異なり、アジアの大衆に支持されている作品を上映するのがコンセプト。興行成績28億4,000円の大ヒットを収め、2012年の興行収入ランキングでも12位(一般社団法人日本映画制作者連盟発表)を記録した本作はまさに、昨今の日本を代表する作品だ。

 くしくもこの日は、第2次大戦中にドイツ軍に占領されていたイタリアにとっては解放記念日にあたり、ウディネの街でも盛大に記念式典が開催された。樋口監督が冒頭、「ウディネにもお城がありますが、この映画は天下統一を目論んだ豊臣秀吉という将軍が、唯一落とせなかった忍城が舞台で、皆が負けると思っていたのに諦めなかったのが本作の主人公です」と説明したこともあり、観客が最後まで食い入るようにスクリーンを見つめていたのが印象的だった。

 上映後、樋口監督は「前回ウディネに来たときにちょうど『のぼうの城』の脚本を読んでいたんです。そのときはまだ実現するかわからなかったので、(完成まで)時間はかかったけど、ここで上映できたのは感慨深い」と語り、拍手喝采を浴びた余韻をかみしめていた。(取材・文:中山治美)

『のぼうの城』のBlu-ray&DVDは5月2日発売

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