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マシュー・マコノヒーを直撃、ポール・ニューマンをほうふつさせる新作の役柄とは?

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マシュー・マコノヒー(左)、ジェフ・ニコルズ監督(右)
マシュー・マコノヒー(左)、ジェフ・ニコルズ監督(右)

 映画『リンカーン弁護士』、『マジック・マイク』などでおなじみの人気俳優マシュー・マコノヒーが、新作『マッド(原題) / Mud』についてジェフ・ニコルズ監督と共に語った。

マシュー・マコノヒー主演映画『トゥー・フォー・ザ・マネー』写真ギャラリー

 同作は、ミシシッピ州に住む2人の少年エリス(タイ・シェリダン)とネックボーン(ジェイコブ・ロフランド)は、ある日小島で身を隠していたマッド(マシュー・マコノヒー)と出会い、彼から最愛の女性ジュニパーリース・ウィザースプーン)に会うために協力してほしいと話を持ちかけられた。だが、マッドがテキサスで犯罪を犯し、賞金稼ぎに追われている事実を知った二人は、究極の選択に迫られていくというドラマ作品。監督は、映画『テイク・シェルター』のジェフ・ニコルズ監督がメガホンを取り、脚本も担当している。

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 主役エリスを演じるタイ・シェリダンについて「脚本を書いた時点で、14歳の2人の少年の演技に信頼を置かなければいけないことは、僕にとってかなり怖いことだった。タイは映画『ツリー・オブ・ライフ』では末っ子を演じたが、それほど出演時間も長くなかったうえ、僕が彼をキャストした時点では、あの映画は未完成だったため、彼の演技を観ていなかった。でも、今作のプロデューサーのサラ・グリーンが、『ツリー・オブ・ライフ』も製作していて、ぜひタイに会うように勧められ、彼に会ってみると、彼は主役エリスの全ての要素を持ち合わせていたんだ」とジェフ監督は語り、さらにタイの南部のアクセントも問題なかったそうだ。

 今作でマッドを演じるマシュー・マコノヒーは、ポール・ニューマンをほうふつさせる。「僕がこれまで製作した作品のほとんどが、ポール・ニューマンへのオマージュと言えるかもしれない(笑)。僕の好きな映画のリストには、『ハッド』、『暴力脱獄』、『ハスラー』、『スティング』、『明日に向って撃て!』(全てポール・ニューマンが出演している映画)などが並んでいる。ポール・ニューマンとマシュー・マコノヒーの共通点は、人から好まれやすいタイプで、そんな要素がスクリーンににじみ出ている。ただ、そんな好まれる要素を持ち合わせる俳優に、問題を抱えるキャラクターを与えて、上映中ずっと観客に、このキャラクターへの興味を持たせることが重要なんだ」とジェフ監督が明かした。

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 一風変わったマッド役を演じたマシューは「特にこの役を演じるうえで、参考にした人物や映画のキャラクターはいないが、このキャラクターを作り上げたジェフとはできる限りこの役について話し合った。その中でも、特にマッドの動きについて話し合った。マッドは逃亡しているため、常に動いていて、子どもたちに指示したり、背中を見せているシーンが多く、そんな動きの中でマッドの性格を特徴づけていくことに努めたんだ。それから、少年エリスと同じ14歳の頃の自分を思い浮かべながら、エリス役のタイが演じやすい環境を作っていった」と語り、さらに映画内では、エリスの現実的な恋愛と、昔の恋人ジュニパーに幻想を抱くマッドが対照的で面白い。

 映画は、喧嘩の多い両親と距離を置く主役エリスが、犯罪を犯した男マッドに惹(ひ)かれ、彼の指示に従っていく中で、徐々に成長していく過程が興味深く描かれている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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