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マイケル・ムーア監督、アカデミー賞候補の一時拘束に激怒!

第85回アカデミー賞

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イマード・ブルナート監督と息子
イマード・ブルナート監督と息子

 第85回アカデミー賞候補に挙がっているパレスチナ人監督イマード・ブルナートが、アメリカ入国の際に一時拘束された件について、候補者お披露目パーティーの席で語った。ブルナード監督は、パレスチナとイスラエルの対立を描いた映画『壊された5つのカメラ』がドキュメンタリー長編賞にノミネートされている。

イマード・ブルナート監督の映画『壊された5つのカメラ』場面写真

 ブルナート監督は19日、妻と8歳の息子を連れてロサンゼルス国際空港に到着。入国審査でアメリカ訪問の理由を問われ、「アカデミー賞出席のため」と答えたが、別室に連れて行かれ、尋問を受けた。ブルナート監督は、アカデミー賞授賞式の招待状も提示したが、強制送還すると脅されたという。

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 この危機を救ったのは、映画『華氏911』などで知られるマイケル・ムーア監督。緊急連絡先となっていたムーア監督は、ブルナート監督が携帯メッセージで送った知らせを受け、「審査官に僕の電話番号を渡して連絡するように頼みなさい。アカデミー会長と弁護士にも今すぐ連絡を取るから」と返信した。

 最終的に一家三人は、解放されて事なきを得たものの、ブルナート監督は、候補者お披露目パーティーの席で、ドキュメンタリーの舞台にもなっているヨルダン川西岸地区ではパレスチナ人が不当に扱われることは日常茶飯事で、イスラエル軍による地域内の検問場所は約500か所にも上ることに言及し、「今回空港で遭遇したような不条理な出来事は、パレスチナの民にとっては珍しいことではない」と暗い表情で話した。

 そして、この一件でとにかく激怒しているのがムーア監督。お披露目会に詰め掛けていた報道陣に、「空港セキュリティーはもとより、国土安全保障省のあり方が根本から間違っている!」と怒りをあらわにした。数々の社会問題を映画に映し出してきたムーア監督。これも、ムーア監督の次回作のテーマになるかもしれない。(文・ロス取材:明美・トスト / Akemi Tosto)

「第85回アカデミー賞授賞式」は2月25日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)

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