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タランティーノの新作『ジャンゴ 繋がれざる者』、ジェイミー・フォックスの役は本当はウィル・スミスだった

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『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ジャンゴ 繋がれざる者』

 ハリウッドの人気俳優レオナルド・ディカプリオが、クエンティン・タランティーノ監督の新作『ジャンゴ 繋がれざる者』について、ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴォルツと共に語った。

映画『ジャンゴ 繋がれざる者』場面写真

 同作は、黒人奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が、ドイツ系賞金稼ぎの男ドクター・キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)によって奴隷から解放され、長きにわたって捕われていた妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を、農場主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の支配から救い出すために、シュルツと共に長い旅に出るというウエスタン作品。タランティーノ監督が3年ぶりにメガホンを取っている。

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 主演ジャンゴ役のジェイミー・フォックスは「実は僕が依頼される前に、ある人物(ウィル・スミス)に依頼されていた。(彼がパスしたことと)僕自身もマネジメントを変えたことで、タランティーノの脚本を読むことになった。僕はもともとテキサスの出身で、そこでは子どもの頃に“ニガー”(黒人を指す蔑称)と呼ばれるような人種差別的な要素もあった。だから、この“ニガー”という言葉を脚本で読んだときは、過去の実体験からニューヨークやロサンゼルスに住む黒人たちとは違ったリアクションをしてしまったくらいだ」と特別な思い入れがあると明かした後、さらに「まず、この映画のジャンゴとブルームヒルダのラブ・ストーリーに惹(ひ)かれ、 奴隷が自分のために反撃することも気に入ったんだ」と話した。

 レオナルド・ディカプリオは、自身が演じたカルヴィン・キャンディという悪役について「このカルヴィンは、当時の南部の過ちを示す象徴的なキャラクターなんだ。彼は、黒人に囲まれ暮らしているにもかかわらず、若き日のルイ14世みたいに、あらゆる自分の権威を利用している。さらにフランスびいきだが、フランス語も話せず、黒人に育てられたにもかかわらず、彼ら黒人を人間と見なしていなくて、まさに矛盾だらけなんだ。もちろん、このキャラクターとは全く共通点が見つからなかったが、自分がこれまで読んだ脚本の中で、最もナルシストで、人種差別的なキャラクターだと思ったよ(笑)」と分析した。

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 ジャンゴと共に旅するドイツ系賞金稼ぎドクター・キング・シュルツ役のクリストフ・ヴァルツは「この映画のために熱心に準備していたが、最初の乗馬トレーニングで馬から落ちて怪我をしてしまい、撮影中の2、3か月はスローペースな演技をしていたが、再び(撮影途中で)乗馬することができた。ただ、この役柄を演じるうえで、他のソース(情報)は必要なかった。すべてタランティーノの脚本に記されていたからね」と語った。

 映画は、それぞれの個性的なキャラクターと、奴隷問題をジャンル映画として描くことで、頭でっかちな人種差別を描いたドキュメンタリーよりも受け入れやすい作品に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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