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『ゾディアック』『SOMEWHERE』の撮影監督が死去 享年55歳

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ご冥福をお祈りします - 撮影監督ハリス・サヴィデス
ご冥福をお祈りします - 撮影監督ハリス・サヴィデス - Jim Spellman / WireImage / Getty Images

 映画『ゾディアック』や『SOMEWHERE』などの話題作を手掛けた撮影監督ハリス・サヴィデスさんが現地時間10日、ニューヨークで亡くなったとサヴィデスさんの代理人が発表した。享年55歳。妻のメディンによると死因は脳腫瘍だという。

ハリス・サヴィデスさんが撮影を務めた映画『ミルク』写真ギャラリー

 サヴィデスさんは1957年にニューヨークで生まれ、スクール・オブ・ビジュアル・アーツで映画と写真を学び、卒業後はファッション・フォトグラファーとして活躍。その後、マイケル・ジャクソン、マドンナ、R.E.M.などのミュージック・ビデオの撮影に携わり、1990年代半ばに映画界に進出した。

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 撮影監督を務めた作品には、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゲーム』『ゾディアック』、ガス・ヴァン・サント監督の『エレファント』『ミルク』、リドリー・スコット監督の『アメリカン・ギャングスター』などがある。

 照明のコントラストが魅力の撮影が多く、特に『ゲーム』や『ゾディアック』などではその撮影手法が注目された。さらに長回しを多用した『エレファント』にも柔軟に対応し、監督や作品内容によって彼自身の個性を披露してきた。

 そんな彼が手掛けた最後の作品は、『SOMEWHERE』でタッグを組んだこともあるソフィア・コッポラ監督の『ザ・ブリング・リング(原題) / The Bling Ring』となる。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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