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高橋惠子、23年ぶり主演作で夫・高橋伴明と舞台あいさつに

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夫婦で登壇となった高橋惠子と高橋伴明監督
夫婦で登壇となった高橋惠子と高橋伴明監督

 16日、映画『カミハテ商店』完成披露試写会が渋谷ユーロスペースで行われ、23年ぶりに主演を務めた女優の高橋惠子と、夫でプロデューサーを務めた映画監督の高橋伴明が夫婦そろって登壇したほか、キャストのあがた森魚山本起也監督、制作に携わった京都造形芸術大学の学生たちも駆け付け、舞台あいさつを行った。

映画『カミハテ商店』舞台あいさつ写真ギャラリー

 本作は、自殺の名所となっている崖のそばで商店を営む孤独な初老女性が、来訪者たちとのやり取りを通して微妙に心情を変化させていくさまを描く人間ドラマ。原案をはじめスタッフ・キャストに学生が多く関わった作品で、チェコで開催された第47回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で公式上映される快挙も達成した。

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 現地にも赴いた主演の高橋は「選ばれたと聞いただけでも驚きました」と当時の感激を振り返り、「現場では学生たちもそれぞれ苦労してひとつの作品をつくり上げてきたので、それが海外の映画祭で評価を受けたのは苦労が実ったというか、ご褒美という気持ちです。(映画祭では)最後までやり遂げた人たちの顔が浮かんでいました」と共に頑張った学生たちを称えた。

 本作は、そんな高橋にとって23年ぶりの主演作となったが、「後からそういう風に言われて、そうだったんだなと思いました」と全く意識していなかった様子。劇中では老け顔メイクを施し初老の女性を演じた心境には「これから歳を重ねていきますので、役の幅も広がったかなと思います」とほほ笑んだ。

 また、高橋の周囲では本作を観た50~60代の方から評価がいいそうで、「そういう年代の人たちや、学生が原案を考えて作ったものですから若い人たちとの両方に観ていただきたい」とコメント。その上で、現代にありふれたエンターテイメント作品とは一線を画す、重くも深いテーマを扱った作品だけに、「考えることをほっしている人や、映画を観ながらしみじみ何かを感じたい方にぜひ観ていただきたい」と思いを込めていた。(取材・文:中村好伸)

映画『カミハテ商店』は11月10日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開

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