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日本の農業に光!在来作物にスポットを当てた映画が公開!

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在来作物を語った渡辺智史監督、奥田政行シェフ、中沢新一氏
在来作物を語った渡辺智史監督、奥田政行シェフ、中沢新一氏

 2日、銀座にあるレストラン「ヤマガタ サンダンデロ」にて、ドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』の公開記念記者会見が行われ、渡辺智史監督、映画に登場するレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフ、明治大学「野性の科学研究所」所長の中沢新一氏が出席して、映画や山形県の在来作物の魅力について語った。

映画『よみがえりのレシピ』場面写真

 映画『よみがえりのレシピ』は在来作物に独自の料理法で光を当てた奥田シェフなどのエピソードなどを中心に、山形県内の在来作物を未来に伝えようと活動する人たちを追ったドキュメンタリー映画。在来作物は品種改良の作物に比べて病気に弱いため市場でなかなか評価されず、現代は徐々にその生産が減りつつある。

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 舞台となる山形県鶴岡市出身の渡辺監督は「昔から在来作物に接しながら本質をまったく知らずにいた」といい、奥田シェフが在来作物を用いたレストランをオープンしたことをきっかけに映画を作ろうと思ったと明かす。渡辺監督にきっかけを与えることになった奥田シェフは「(山形県は)日本で一番四季がはっきりしている場所。雪に弱いもの以外の作物生産が全て可能な自然環境に恵まれた場所。世界でここにしかない野菜もたくさんある、料理人とっては理想の土地」と地元の魅力を語る。

 中沢氏は「昔、農家の方は木や作物と話をし、植物とのつながりの中で作物を育てた。子どもを育てるのと同じようにやるという哲学があった。在来作物の生産にはそれが残っている。受け継がれてきた人間の知恵がこれからも伝えられていくことは大事。その役を料理人がやってくれている」と奥田シェフの功績を称えていた。

 本作は香港国際映画祭2012に出品されるなど海外でも評価され、今後もハワイなどで上映が予定されている。在来作物の必要性を伝えていくためにも、国内での上映先を増やしたいという渡辺監督。放射能問題などで東北の農業や、日本の作物の評価が危機的になっている現代だからこそと、この映画が注目されることに大きな期待を抱いているようだ。(取材・文:名鹿祥史)

映画『よみがえりのレシピ』は10月20日より渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開

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