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事実を映画化!ニセ映画ねつ造で人質奪還『アルゴ』でベン・アフレックが描きたかったこと

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「もっと近くへおいでよ」とノリノリで対応しているベン・アフレック
「もっと近くへおいでよ」とノリノリで対応しているベン・アフレック - Photo:Harumi Nakayama

 米俳優ベン・アフレックの監督第3弾『アルゴ』が現地時間22日、スペインで開催中の第60回サンセバスチャン国際映画祭で招待上映された。公式上映にはアフレックと共に、劇中で映画プロデューサーを演じた俳優アラン・アーキンも参加。トロント国際映画祭でも評判だった話題作の登場に、この日3回行われた上映はいずれもチケット完売となった。

映画『アルゴ』場面写真

 同作品は1979年にイラン・テへランで、実際に起こったアメリカ大使館人質事件の裏側をリアルに再現したもの。それは、カナダ大使官邸に保護された米大使館員を映画製作スタッフに偽装させて脱出させたというCIAによる奇策で、18年前に米国政府によってようやく公表された真実だ。

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 アフレックはよりリアルに見せるために当初はテヘランでの撮影にこだわったそうだが「準備していたちょうどその頃、(ジャファル・パナヒ監督など)数人のイラン人監督が政府に拘束されたこともあり、撮影は不可能であることに気付いた」と断念し、トルコでの撮影に変更したことを明かした。
 
 さらに現在、中東諸国では米国で製作された反イスラム映画への抗議が暴徒化し、リビアの在米国大使館が襲撃されて駐リビア米国大使らが死亡するなど、映画同様の悲劇が繰り返されている。そうした社会状況を踏まえた質問に対し、アフレックは「西洋と中東諸国の関係が悪化しないことを懸念しています。ただこの映画は、愛国心に駆られて製作したものではありません。逆境に立たされた時に人は何ができるのか? 希望を与える作品を作りたかった」と強調した。

 また会見では、親友のマット・デイモンと手掛けた映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が1998年に米アカデミー賞脚本賞を受賞し、時代の寵児となった映画人生を振り返る質問も出た。アフレックは「困難な時期もあったけど、最近はすごく純粋な気持ちで映画作りを楽しんでいるよ」としみじみ。一時期はアルコール中毒や、バカップルと揶揄(やゆ)されたジェニファー・ロペスとの恋愛劇でゴシップ誌を賑わせていたが、いまや米女優ジェニファー・ガーナーとの間に3児をもうけ、公私共に充実している様子を伺わせた。(取材・文:中山治美)

映画『アルゴ』は10月26日公開

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