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『ウルトラマン』フジ・アキコ隊員・桜井浩子、実相寺監督の演出に反発していた過去を語る

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「怪奇大作戦」がターニングポイントになったと桜井浩子
「怪奇大作戦」がターニングポイントになったと桜井浩子 - (C)円谷プロ

 31日、渋谷の円谷プロダクションで、「復刻 円谷TVドラマライブラリー 怪奇大作戦 DVD-BOX」の発売を記念したスタッフ・キャスト座談会が行われ、飯島敏宏監督、橋本洋二プロデューサー、脚本の上原正三、女優の田村奈巳桜井浩子らが出席した。

「復刻 円谷TVドラマライブラリー 怪奇大作戦 DVD-BOX」発売記念座談会ギャラリー

 1968年、「ウルトラセブン」の後番組として放送されたドラマ「怪奇大作戦」。警察も手に負えないような難事件、怪事件を科学の力で解決するSRI(科学捜査研究所)の活躍を描き出す怪奇犯罪ドラマの傑作として、現在でも根強いファンを持つ。

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 実相寺昭雄監督、佐々木守脚本による第4話「恐怖の電話」にゲスト出演した桜井は、本作を「わたしのターニングポイント」と位置付ける。その理由を「以前の実相寺さんとのドラマには、女の情念が出てこなかった。わたしはそのときは生意気にも(『ウルトラマン』の)フジ・アキコ隊員を卒業して、好きだったゴダールとかトリュフォー作品のような、暗い映画に出てくるような女優になりたいと思っていたんです」と解説。

 そんなときに出会った「恐怖の電話」について桜井は、「本人よりずっと大人の女として撮ってもらえた。女の嫉妬とか、きれいではない感情を持つ女性を演じるきっかけとなりました。きれいに撮っていただき、庵野秀明くんにもずいぶんほめてもらったんですよ」と笑いながら振り返る。その後、桜井は「ザ・ガードマン」や「キイハンター」などで悪女役をこなすなど、演技派女優への道を進んでいくことになる。

 そんな実相寺監督について桜井は、「『ウルトラマン』のときは変な監督だなと思っていました。喪服を着せられて、よくわからない怪獣供養をさせられて。小林昭二さんからは『あいつは才能があるんだから、言うことを聞いて喪服でもなんでも着てやれよ』と言われて不服でしたね。生きているときはさんざん悪口を言いましたけど、『恐怖の電話』のころは才能をキラキラ感じるようになっていました。やはりパキッとした演出と画面は、なかなかのものだと思います。本当に惜しい人を亡くしたなと思いますね」と亡き監督をしのんだ。(取材・文:壬生智裕)

 円谷プロ創立50周年記念「復刻 円谷TVドラマライブラリー 怪奇大作戦 DVD-BOX」上巻は9月21日、下巻は11月21日に発売予定 各 1万1,970円(税込み) 発売元:円谷プロダクション 販売元:東映・東映ビデオ

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