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サシャ・バロン・コーエンの独裁者映画、タジキスタンでは上映見合わせ

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映画『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』ポスタービジュアル - (C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
映画『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』ポスタービジュアル - (C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 サシャ・バロン・コーエンが中東の架空の国の独裁者を描いた新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』が、中央アジアの国タジキスタンで上映が見合わせられることになった。

この映画と同じような状況が再び……映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』写真ギャラリー

 映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』や『ブルーノ』でやりたい放題の破天荒ぶりを発揮したサシャ。映画『ボラット』では、題材にされたカザフスタンがこの映画の上映見合わせを決めるなど、ネタにされた不快感を表していたが、今回はその近隣国であるタジキスタンで、サシャの描く独裁者が国の精神と相容れない、として上映を見合わせる決断となった。

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 映画は、北アフリカの架空の国ワディヤを舞台に、サシャが独裁者アラジーンを演じている。失脚したアラジーンが、ある女性の力を借りて復権を試みるコメディーだ。タジキスタンは中国やアフガニスタンと隣接する中央アジアの共和国で、エモマリ・ラフモン大統領については、私欲を肥やすために政治を利用している、という批判もある。2006年の大統領選挙では、再選したラフモン大統領が反政府派を主要ポストから除外するなど、権力の集中化もささやかれているところだ。映画は直接的にタジキスタンをネタにしたものではないが、タジキスタンで唯一外国映画の配給を行っている映画配給会社は同国のニュースサイト「kloop」で、「我々の精神性はこの作品のそれとは違うものであり、考慮の結果、この映画の上映をしないことにした」と発表。同じく中央アジアの国、トルクメニスタンでも上映見合わせの方向で進んでいるようだ。

 映画『ボラット』に続き、上映見合わせの国が出てきてしまった形だが、英ガーディアン紙によると、実は『ボラット』が世界的に公開された後には、カザフスタンへの観光客が増えたというプラス効果もあったという。またこの映画は2007年にショッピングサイト「アマゾン」がカザフスタンから受けた注文のなかで最も人気の映画だったという。今回の上映見合わせで、タジキスタンの人々はますますサシャの新作に興味を引かれるかもしれない。(竹内エミコ)

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