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ハリウッド注目の女優ジェシカ・チャステインを直撃!新作『テイク・シェルター』とは?

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注目の実力派女優、ジェシカ・チャステイン
注目の実力派女優、ジェシカ・チャステイン

 カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したテレンス・マリック監督作『ツリー・オブ・ライフ』に出演し、さらに映画『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ注目を浴びたジェシカ・チャステインが、新作『テイク・シェルター』について語った。

ジェシカ・チャステイン出演! 映画『テイク・シェルター』写真ギャラリー

 同作は、オハイオに住む労働者カーティス(マイケル・シャノン)は、ある時異常気象の悪夢を見て以来、恐怖に取り憑かれてしまった。そこでカーティスは、妻サマンサ(ジェシカ・チャステイン)と耳の不自由な6歳の娘ハンナ(トーヴァ・スチュワート)に内緒で、避難用のシェルターを作り始めるが、そんな彼の不可解な行動に家族や友人は不信を募らせていくというドラマ作品。監督は、若手監督ジェフ・ニコルズがメガホンを取っている。

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 マイケル・シャノンとの共演について「マイケルの作品『Bug/バグ』や『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』などを観て、体格的にも大きくて、すごく威圧感のある俳優だと思っていたから、彼に会う前は少しおびえていたの(笑)。それに、最初にマイケルに会ったのがクランクインの前日で、しかもいきなりラストシーンから撮影していたから、ろくに彼と親しくなる時間もなく撮影が始まったの。そこで、わたしはあえて彼に毎日セットで会う度にハグしたり、話したりしながら彼との距離を縮めていったの。すると彼が、意外にも温厚な性格であることがわかったわ(笑)」と彼女が歩み寄ったことが、映画内でも家族関係に信憑性を持たせている。

 娘役ハンナを演じたトーヴァ・スチュワートについて「トーヴァは聴覚障害者で、彼女の両親もそうなの。だから、わたしはクランクインする前に手話のレッスンを受けてから臨んだわ。それでも最初の頃は、挨拶程度のわずかな手話でしか表現できなかったから、トーヴァがわたしの先生になって手話を教えてくれていたの。最終的には、トーヴァが安心して演技をできる環境を作ることが大切だと思ったわ」と語り、実際にセットでトーヴァと遊んで親子関係を築いていったようだ。

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 この映画の脚本とジェフ監督について「最初に脚本を読んだときに、精神分裂症や災害の黙示録のような印象を受けたけれど、ジェフ監督はこの映画は結婚生活と誠意を描いていると話してくれたの。さらにジェフ監督は、ヨーロッパ映画のような繊細な感覚を持ち合わせていて、制作上では、明らかで単純な選択をすることがない新しいヴォイスを持った監督だと思っているの」と称賛した。

 この映画で、精神的に追い込まれる夫を献身的に支えようとする妻と、耳の不自由な娘を持つ母親という難しい役を通して、ジェシカの才能を垣間見ることができるだろう。彼女の次回作は、映画『ザ・ロード』のジョン・ヒルコート監督とタッグを組む映画『ウェッテスト・カントリー(原題) / Wettest Country』が控えている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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