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今年一番の大ヒットに!Dr.スース原作の新作アニメ映画『ロラックス』が驚異的な数字でトップ! -3月5日版

全米ボックスオフィス考

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「日本公開はちょっと先だが、10月公開だぜ!」 -映画『ロラックス(仮題)』より
「日本公開はちょっと先だが、10月公開だぜ!」 -映画『ロラックス(仮題)』より - (C) 2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

 以前大ヒットを記録したファミリー・アニメ映画『怪盗グルーの月泥棒3D』の製作チームが手掛けた新作アニメ映画『ロラックス(仮題)』が、驚異的なヒットを記録して映画界を沸かせている。オレンジ色の体に黄色いヒゲという不思議なキャラクターが主人公の本作は、何と週末のみで7,022万ドル(約56億1,760万円)をたたき出して映画ランキングでトップを獲得したばかりか、今年度最高のデビュー週末興収を記録し、現在のところ2012年で一番の大ヒットとなった。(1ドル80円計算)

日本でも公開されたDr.スース原作の映画『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』写真ギャラリー

 映画『グリンチ』『ハッとしてキャット』などでおなじみのDr.スースは、児童書界の大御所。彼の描いたキャラクターは映画化すれば必ず当たるとはいうものの、本作が屈指のスーパーヒットになるとは、関係者すら予想していなかったようである。とはいうものの配給ユニバーサル・ピクチャーズが展開した公開前の根回し作戦は、万端だったといえる。

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 週末親子連れでにぎわう人気パンケーキ・レストランのアイホップとタイアップしてキャラをアピールしたり、日本が世界に誇る自動車メーカーマツダとコラボレーションしたりと、PRの場をフル活用して宣伝作戦を繰り広げてきた。また、声の出演に有名コメディー俳優ダニー・デヴィートやティーンに人気のザック・エフロンテイラー・スウィフト、おばあちゃん女優でお茶の間で人気のベティ・ホワイトなどを起用していることも大ヒットにつながったと思われる。

 代わって今週第2位は、こちらも新作初登場『プロジェクト X(原題) / Project X』で2,105万ドル(約16億8,400万円)。ハリウッドで近年はやりの見つかった映像が基に展開されるドキュメンタリー調の作品で、この映画がほかの類似作と唯一違う点はホラーではなくてコメディー映画であるという点。観客層は58パーセントが男性、67パーセントが25歳以下であったとの統計が出ている。また今週第3位は、先週のトップから44.5パーセント興収ダウンの映画『アクト・オブ・バラー(原題) / Act of Valor』で1,357万ドル(約10億8,560万円)。

 第4位は先週から同ランクで持ちこたえて粘りを見せているデンゼル・ワシントン主演映画『セーフ・ハウス(原題) / Safe House』で739万ドル(約5億9,120万円)。第5位は、3ランクダウンで映画『グッド・ディーズ(原題) / Good Deeds』の705万ドル(約5億6,400万円)という結果となった。先週日曜日、アカデミー賞で最高の栄誉にあたる作品賞を獲得した映画『アーティスト』の動きが気になるところだが、 先週まで966館だった上映館数が1,756館に増え、今週は2ランクアップした第11位で363ドル(約2億9,040万円)の収益を収めた。順位が一気に跳ね上がるタイプの映画ではないが、これから長期にわたりジリジリと売り上げを伸ばしていく可能性は十分残っている。

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 次回のランキング予想だが必ず上位に食い込んできそうなのは、ディズニー期待の実写大作映画『ジョン・カーター』。ジョージ・ルーカスジェームズ・キャメロンも影響を受けたといわれるアメリカの作家エドガー・ライス・バローズのSF小説「火星」シリーズの「火星のプリンセス」を映画化したものである。ホラー映画『サイレント・ハウス(原題) / Silent House』、エディ・マーフィ主演のコメディー映画『ア・サウザンド・ワーズ(原題) / A Thousand Words』もトップ5を狙っている映画だ。しかし、大型ロードショーとなる『ジョン・カーター』に勝てるかどうかは疑問である。(文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)

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