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巨匠スタンリー・キューブリックの初の長編作品『恐怖と欲望』が、ニューヨークのリンカーン・センターで上映決定!

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スタンリー・キューブリック監督
スタンリー・キューブリック監督 - Getty Images

 映画『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』などで映画界に多大な影響を与えてきた巨匠スタンリー・キューブリックの初の長編作品『恐怖と欲望 / Fear and Desire』が、ニューヨークのリンカーン・センターで上映されることが明らかになった。

 これは、ニューヨークにあるザ・フィルム・ソサイエティ・オブ・リンカーン・センターと近代美術館で開催される“ニュー・ディレクター/ニュー・フィルムズ”というイベントで、新人監督に焦点を当て、今回は世界28か国から出展された29作の長編と12作の短編が上映されることになっている。

 今回、そんな多くの新人作品が選択される中で、同イベントを盛り上げるために上映することが決まったのが、この1953年に制作された『恐怖と欲望 / Fear and Desire』で、完璧主義を誇るスタンリー・キューブリック自身が、同作をアマチュアの仕事として後に評価していたために、その多くのフィルム・プリントを封印してしまったという曰く付きの作品ではあるが、今回は唯一残っているコダック・アーカイヴのフィルムが上映されることになったようだ。

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 そのストーリーは、部隊が攻撃され4人生き残った兵士たちが、安全な場所へ移動しようとするが、その道中で女性と出会ってしまったことで、複雑な状況に陥っていくという反戦を描いた作品。映画『ハリーとトント』や『結婚しない女』などでおなじみのポール・マザースキー監督が俳優として出演している作品でもある。

 今年で41回目を迎える同イベントは3月21日~4月1日まで行われることになっている。ぜひ、スタンリー・キューブリックの初の長編作品を、大きなスクリーンで観てみたいものである。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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