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チャン・イーモウ監督、南京事件を描いた監督作について「日本の人にも観てほしい」と日本上映を希望

第62回ベルリン国際映画祭

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プレミアでのクリスチャン・ベイルとチャン・イーモウ監督
プレミアでのクリスチャン・ベイルとチャン・イーモウ監督 - Luca Teuchmann / WireImage / Getty Images

 2月13日(現地時間)、第62回ベルリン国際映画祭で、渡部篤郎ら日本人俳優も出演している、チャン・イーモウ監督映画『ザ・フラワーズ・オブ・ウォー(英題)/ The Flowers of War』が上映され、イーモウ監督と主演のクリスチャン・ベイルらが会見を行った。

 本作は、旧日本軍が侵攻してきたころの南京を舞台に、教会に逃げ込んだアメリカ人男性と取り残されていた少女合唱隊、逃げ場を求めて割り込んできた娼婦(しょうふ)たちの間で繰り広げられる人間ドラマ。

 2006年に原作小説を読んだというイーモウ監督は、会見で「(作中の)普通ではない状況に惹かれたこと。また、女性の外面と内面、両方の美しさを描きたいと考えました」と振り返りながら、映画化の動機を語った。

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 これまでにも同映画祭に数度参加し、金熊賞受賞経験もあるイーモウ監督。しかし、本作はすでに公開済みであったため、未公開作品の選考に限るコンペティションには参加できず、コンペティション部門でのコンペティション外上映になったという。

 劇中で日本軍は敵役となるが、渡部が演じる上官は、部下の非礼を詫び、音楽を愛する紳士的な日本人として描かれている。この日の会見の席に日本人俳優たちはいなかったが、イーモウ監督は「日本人俳優たちをたたえたいと思います」と出演者たちに敬意を表した。続けてイーモウ監督は、中国と日本にとって、現在も敏感な問題である事件を扱った本作について「日本でも上映したいが、配給する会社がいなくてはね」と語り、日本での上映を希望する意向を示した。(取材・文:山口ゆかり/Yukari Yamaguchi)

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