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『男はつらいよ』のおばちゃん・三崎千恵子さん死去 山田洋次監督が「淋しい限り」とコメントを発表

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 映画『男はつらいよ』シリーズのおばちゃん役で人気を博した女優・三崎千恵子さんが、2月13日午後7時15分に鎌倉市内の病院で亡くなった。享年90才。三崎さんは同映画シリーズ全48作に出演しており、長きを共にした山田洋次監督は「寅さんファミリーの大黒柱ともいうべきおばちゃんを失って淋しい限りです」とコメントを発表、哀悼の意を表した。

三崎千恵子さん最後の出演作『ムーランルージュの青春』

 かねて病気療養中だったという三崎さん。1921年2月20日生まれの東京都出身で、松竹新興演芸部を経て1943年に「新宿ムーランルージュ」に入団。戦後は「劇団民藝」を経てフリーとなり、国民に愛された代表作『男はつらいよ』シリーズのおばちゃん役を愛嬌(あいきょう)たっぷりに演じた。そして、昨年公開されたムーランルージュ新宿座のドキュメンタリー映画『ムーランルージュの青春』が最後の出演作品となった。

 コメントを発表した山田監督は、「どうかファンの皆さんは、スクリーンの上でおばちゃんは永遠に生き続けていると信じて下さい」とメッセージを送り、唯一無二の存在感で観る者を魅了した三崎さんに思いをはせた。三崎さんの告別式は近親者のみで執り行われる予定だ。(編集部・小松芙未)

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