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『アーティスト』で熱演!演技派女優ペネロープ・アン・ミラー「映画は言葉よりも感情で観てほしい」

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ペネロープ・アン・ミラー
ペネロープ・アン・ミラー

 映画『カリートの道』や『レリック』などでおなじみの演技派女優ペネロープ・アン・ミラーが、アカデミー賞10部門にノミネートされたオスカー候補の作品『アーティスト』について語った。

アカデミー賞10部門にノミネート!映画『アーティスト』写真ギャラリー

 同作は、1920年代のサイレント映画時代のハリウッド・スターであったジョージ・バレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、突如登場したトーキー映画によって、仕事を失い、徐々に落ちぶれていくが、エキストラのダンサーとして参加していたペピィ(ベレニス・ベジョ)と出会い、映画界に復活を遂げていくというコミカルなドラマ作品。ペネロープ・アン・ミラーは、ジョージ・バレンティンの妻ドリス役を演じている。監督は、ミシェル・アザナヴィシウスがメガホンを取っている。

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 この作品はサイレント映画ではあるが、主演の二人ジャン・デュジャルダンとベレニス・ベジョはフランス人であるため、撮影中に言語上の問題はなかったのか、との問いに「彼らはフランスの俳優だけれど、全く違った世界から来た感じではなかったわ。ハリウッドと映画に対する愛情は、わたしと同じように持っていたから。ジャン・デュジャルダンとのシーンでは、他のアメリカの俳優たちと全く変わらないくらい、台詞やアドリブについて話すことができたわ。ただ、音声がなかっただけなの。そんなサイレントでも、観客にはわたしたちの言いたいことが、ちゃんと伝達できたと思っている。だから言語上の障害はなかったし、映画はむしろ言葉よりも感情で観てほしいと思っているわ」と答えた。

 台詞がない状態であるため、演技上でのテクニックに変化はあったのだろうか。「1920年代の女性は今と全く違うわ。特にわたしが演じたドリスは、召使いや執事もいる金持ちの女性だから、衣服やメイクアップ、ティーカップの持ち方まで違うの。出来る限り当時に忠実に演じていたけれど、それが逆に大げさにならないように気をつけたの。それはあくまで、1920年代のリアルな女性に観客が感じられるようにね。わたしと共演したジャン・デュジャルダンは、映画スターのジョージ・バレンティンと、家でのジョージ・バレンティンを演じるから難しかったと思うけれど、私は主にミシェル監督に従っただけなの」と語る通り、当時を彷彿させるものが、衣装や小道具だけでなく、動作や振る舞いにもしっかり表現されている。

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 完成した作品を観て「期待していたよりもはるかに優れていたわ。きっとみんなも感動すると思うの。まさに、人の神経の深いところを刺激していると思うわ。わたしたち観客は、普段は音やCGをまるでスプーンでものを食べるように与えられているの。だから、サイレント映画のようなものはフレッシュで、面白い体験なのよ。それはすべてが剥がされて、基本形に戻ったということ。だから、若い人たちにも受け入れられていると思うの」と作品の完成度に自信をのぞかせた。

 映画はペネロープ・アン・ミラーの魅力をさらに引き出す作品に仕上がっている。はたしてアカデミー賞で、『アーティスト』はどれほどの賞を獲得するのであろうか? (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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