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青山真治監督、映画作りに対し飢餓状態だった!『東京公園』までの4年間

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リーマンショック後、映画が撮れなかった4年間を振り返った青山真治監督
リーマンショック後、映画が撮れなかった4年間を振り返った青山真治監督

 9日、青山ブックセンター六本木店にて、映画『東京公園』のDVD発売記念トークイベントが行われ、青山真治監督が出席、本作撮影までのブランクや苦労話などを語った。

映画『東京公園』場面写真

 小路幸也の小説の映画化で、三浦春馬榮倉奈々小西真奈美井川遥が出演した本作。第64回ロカルノ国際映画祭で金豹賞審査員特別賞受賞し、台北金馬映画祭などに出品されるなど高い評価を受けた。青山監督にとっては、約4年ぶりにメガホンを取った作品でもある。

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 そのブランクに関して青山監督は、「リーマンショックの後、さすがに映画なんてそう簡単に撮らせてもらえるものでもないと思っていましたが、まさか4年もたつなんて」とコメント。「映画制作に対する飢餓状態みたいなものがあった。あきらめにも似た感情を抱いていたときに、(本作の)プロデューサーに声をかけてもらった」と当時を振り返る。その後は、都内の公園を使った撮影シーンで場所探しに苦労したエピソードや、自身で脚本も担当する中で、長編小説の映画化の難しさを感じたことなど、苦労話を中心にトークを繰り広げた。

 一方、俳優陣については、三浦のことを「繊細であることとプロフェッショナルであることが矛盾しない方」と讃えるなど、文句なしだった様子。セリフが一言もなかった井川についても、「一言もセリフがないのに、あんなにも印象深く見えるものなんだと、感心した」とコメント。セリフがなかったことについては「謎の存在にしたかった」と語るなど、井川の演じたキャラクターに相当なこだわりがあったことも明かした。

 また、本作で音楽も担当している青山監督は、過去にバンドをやっていた経歴やパンクにのめり込んだ青年時代のエピソードを明かす場面も。最後には、今まで撮るのを避けてきたという恋愛映画を撮りたいと今後の展望を語るなど、集まった観客に向け、情熱的に語りかけていた。(取材・文 名鹿祥史)

映画『東京公園』DVDはアミューズソフトより発売中 価格3,990円(税込み)

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