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Coccoの初主演映画『KOTOKO』、ロッテルダム国際映画祭で上映!観客、Coccoに圧倒される

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塚本晋也監督
塚本晋也監督 - Photo:Harumi Nakayama

 ミュージシャンCoccoの初主演映画『KOTOKO』が現地時間3日、第41回ロッテルダム国際映画祭で上映され、塚本晋也監督が舞台あいさつを行った。

映画『KOTOKO』場面写真

 同作品はCoccoの内面に迫りつつ、息子を愛するがあまりに精神のバランスを崩していく琴子の心の旅を描いたもの。ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門グランプリに続き、エストニアの第15回タリン・ブラックナイト映画祭でも最高映画表現者賞を受賞している。

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 塚本監督はちょうど昨年、ロッテルダム参加中に脚本を執筆し、企画・製作・監督・撮影・編集・出演と7役をこなしている。塚本監督が「(自主映画時代の)原点に戻った感じ」と語る野心作だ。

 上映後の質疑応答では他の映画祭同様、パワフルな歌と演技を披露するCoccoに圧倒された観客が多かったようで、彼女に関する質問が多かった。

 すると塚本監督は「(97年の)デビュー当時からCoccoさんの曲が好きで、『BULLET BALLET』(1999)に出てくる少女はCoccoさんをイメージし、『ヴィタール』はCoccoさんの歌の世界観を取り入れているんです。そうしたらアルバム『エメラルド』発売時に僕が作ったインスパイアード・ムービーを作ることになり、それをCoccoさんが気に入って下さって。それで一緒に映画を創ろうということになり、先にあった自分の企画を後回しにしてコレを製作しました」と約15年に渡るCocco愛を激白した。その思いに答えるようにCoccoも音楽ほか、琴子の部屋の小道具のために私物を提供するなど積極的に参加したという。

 また塚本監督は劇中、琴子に結婚を迫る小説家役を演じているが、血糊を使ったシーンでそれが目に入り、ただれて失明の危機にあったエピソードを披露。その上で塚本監督は「田中は琴子の苦しみを癒そうとするけど、カタチだけじゃなくちゃんと痛みを感じないとダメだ!と、今日言われたような感じがしました…」と何度も観ているはずの自作での新たな発見を感慨深げに語っていた。(取材・文:中山治美)

映画『KOTOKO』は4月7日よりテアトル新宿ほか全国公開

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