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岡山でブランドトマト「桃太郎」を栽培しつつ映画製作をする二毛作監督・山崎樹一郎『ひかりのおと』がロッテルダム国際映画祭で上映!

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山崎樹一郎監督、トマトと一緒に……
山崎樹一郎監督、トマトと一緒に……

 岡山でブランドトマト「桃太郎」を栽培しつつ、閑散期に自主映画を製作している異色の二毛作監督・山崎樹一郎の『ひかりのおと』が現地時間1月31日、第41回ロッテルダム国際映画祭の期待の新鋭を集めたブライト・フューチャー部門で上映された。

 山崎監督は関西で自主映画を製作していたが、6年前から父親の実家がある岡山県真庭市に移り住みトマト農家に転職。しかし「この地域で映画を作りたい」という感情が芽生えて、映画製作を再開した。昨年の東京国際映画祭・日本映画ある視点部門で初披露された本作は、中編『紅葉』(2008製作)に続く真庭産映画第2弾となる。

 物語は、東京で音楽の道を志していた青年が帰郷して家業の酪農を手伝うも、厳しい現実を前に心揺れる人間ドラマ。地域で生産された農作物を地元で消費する「地産地消」にちなみ、地元の土地と人の営みを見つめる「地産地生映画」を掲げて、まずは地元の人たちに観賞してもらおうと3月18日まで岡山県内50か所での巡回上映を行なっている。

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 その映画がいきなり岡山を飛び出してオランダで上映されることになり、待ちきれなかった山崎監督は1週間前からロッテルダム入り。山崎監督は「この映画でロッテルダムに来られるとは不思議な体験です」と喜びを隠せない。

 上映後の質疑応答では、山崎監督の経歴に関心が高いようで「農業と映画作りの共通点は?」という質問も出た。山崎監督は「地産地消という言葉があるように、文化や芸術でもその言葉が成立すればいいと思っています。僕は地域の人たちを撮りたいと思っていて、もはや農業と映画は僕にとって切り離せない存在になっています」と熱く語った。次回作は、史実を基にした百姓一揆を描くという。

 ちなみに、オランダ産トマトの味は「日本より皮が厚いですね。今度ロッテルダムに来る時は、ぜひトマトも持って来たい」と野望を語っていた。(取材・文:中山治美)

映画『ひかりのおと』は4月7日より大阪シネ・ヌーヴォで公開

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