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世界で活躍するアニメーション作家水江未来、1日1秒更新の新作アニメを1年間WEBで発表し続ける決意

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世界的に活躍するアニメーション作家の水江未来
世界的に活躍するアニメーション作家の水江未来

 世界的に活躍するアニメーション作家水江未来が4月1日から1年間にわたって、1日1秒更新の新作アニメーションをWEBで発表することがわかった。

 プロジェクト名は「WONDER -365 アニメーション・プロジェクト」。水江監督がモチーフにしている単細胞生物が、日を重ねるごとにさまざまなカタチに変化していくアートワークだ。企画意図について水江監督は「アニメーションの制作過程はなかなか一般の方に見えにくいが、日々更新していくことでモノ作りのライブ感を体感して欲しい。1日で進行するのはわずかだけど、コツコツ積み重ねていくことで大きな形が見えてくるはず」と説明する。

 しかし1年続けて、わずか365秒(6分5秒)の短編だ。とはいえ映像では、1秒の時間経過に24コマが必要となる。手描きにこだわる水江監督にとってはかなりのハードワークで、1秒分を描くためには1日以上かかるという。そのため、すでに制作をスタート。現在5月分まで書き溜めているそうだが「自分で決めたこととはいえ、ちょっと後悔しています」と苦笑いする。

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 またweb上で1口1,000円の制作資金を募り、作品クレジットに支援者の名前を表記するほか、誕生日にはアニメーションの最後に水江監督から支援者宛へのオリジナルメッセージが贈られる予定だ。完成作品は、カンヌ国際映画祭など海外映画祭への出品を目指していくという。

 水江監督はこのほど、短編アニメ『Modern No.2』が、第41回ロッテルダム国際映画祭スペクトラム部門に招待されて現地入りした。同作品は、昨年のベネチア国際映画祭オリゾンティ部門でも選出され、その際水江監督は作品をイメージした斬新な着物姿で登場し、今後、海外の映画祭ではそのスタイルを通すことを宣言していた。しかし、一部から「日本の伝統を何だと思っている!?」などの批判を浴び、今回は普段着で登壇。すると、経緯を聞いた観客から「次はぜひ着物で!」と励ましを受ける場面もあった。

 水江監督は早速、「次に参加する映画祭では、作品以外でのパフォーマンスを考えたい」と早くも新たなアイデアを練っていた。

 『WONDER--365アニメーション・プロジェクト 』の詳細は、若手映像作家が立ち上げたレーベル「CALF」(http://calf.jp/jp/)のサイトで2月中旬頃に発表する。(取材・文:中山治美)

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