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ミニスカ女子高生の出演に外国人記者たちもワクワク!?小林啓一監督の『ももいろそらを』を大絶賛!!

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左から、小篠恵奈、小林啓一監督、池田愛、藤原令子
左から、小篠恵奈、小林啓一監督、池田愛、藤原令子

 8日、有楽町の日本外国特派員協会で、先日閉幕した第24回東京国際映画祭で、「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した映画『ももいろそらを』特別上映会&記者会見が行われ、現役女子高生である出演者の池田愛小篠恵奈藤原令子らが劇中で着用していたミニスカ制服姿を披露した。この日はほかに、小林啓一監督、イケメン高校生役の高山翼も出席し、小林監督の才能を外国人記者たちが絶賛するという一幕もあった。

「第24回東京国際映画祭」コンペ部門 作品紹介

 第24回東京国際映画祭の「日本映画・ある視点部門」で作品賞を受賞した本作。新聞の採点を日課としている女子高生の川島いづみ(池田)が、大金の入った財布を薫(藤原)、蓮実(小篠)と一緒に、財布の持ち主に届けたところから彼女たちの生活が少しずつ変わっていくさまを描いた物語だ。演技経験のほとんどない現役女子高生たちが織りなす自然体の会話、みずみずしいモノクロームの画面、そしてべらんめえ調で話す主人公のいづみには萌え要素などは皆無。常にけんか腰のキャラクターたちは一見とっつきにくいようにも思えるが、次第に彼女たちがいとおしく見えてくるようになってくるのはまさに映画の力がなせるわざ。

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本作がデビュー作となる小林監督の優しい視線、そして確かな演出力を目の当たりにした外国人記者たちは「若い俳優たちの自然体の演技を見事に引き出した」「演出、ダイアローグがすばらしい」と口々にその才能を絶賛。Q&Aは熱気にあふれたものとなった。また、多くの外国人記者を前にして緊張気味の池田、小篠、藤原も「(本作を通じて)成長できました」と充実した表情を見せていた。

 普段はミュージックビデオ、CM、Vシネマなどのフィールドで活躍する小林監督は、「普段が派手な世界で活躍しているから、このようなモノクロの世界観で映画を作ったのか?」と質問されると、「確かに普段は派手な世界で活動していますが、クライアントの言うことを聞かなければいけないので、自分がやりたいようなことはあまりできないわけです。そこにフラストレーションを感じて、それでこの映画を作ったところはあります。だから自分の好きな一番、形だと思います」と本作への思いを語った。

 また、「女子高生の自然な会話はどのようにして生み出したのか」との質問には「女子高生の観察は別にしていない。自分の理想の女性を脚本に落とし込んだ感じです。映画の中では、粋という言葉は使っていませんでしたが、ちょっと粋な女の子が表現できたかなと思っています」と回答。主演を務める池田の役づくりのために『男はつらいよ』を観せたり、落語家の桃月庵白酒を重要な役で起用するといった部分にも小林監督の考える「粋」が垣間見えている。

 昨年の「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した深田晃司監督の『歓待』は、ロッテルダム国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭に出品。さらにアメリカ、フランス、ヨーロッパでの劇場公開も決定するなど、世界中で注目されている。『ももいろそらを』の劇場公開はまだ正式に決定していないとのことだが、関係者によると「来年公開を目指したい」ということで、小林監督の今後の活躍が楽しみだ。(取材・文:壬生智裕)

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