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ベネチアで日本人初の快挙を成し遂げた染谷将太と二階堂ふみに受賞後独占インタビュー「トロフィーは二人で一つ」

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まだ手元にないので!? 二人でかわいく「エアトロフィー」を披露!-染谷将太と二階堂ふみ
まだ手元にないので!? 二人でかわいく「エアトロフィー」を披露!-染谷将太と二階堂ふみ

 第68回ベネチア国際映画祭において、映画『ヒミズ』で日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)にダブルで輝いた俳優の染谷将太二階堂ふみが、日本人初の快挙を成し遂げた受賞後の気持ちや、まだ手元に届いていない、二人に対して一つしかないという、気になるトロフィーの行方について語った。

映画『ヒミズ』場面写真

 本作は鬼才園子温が監督を務め、古谷実の人気漫画を映画化した衝撃作。ベネチアでは、本作の上映後およそ5分間のスタンディングオベーションが起こるなど、その熱狂ぶりに感激したという染谷は、「島全体が盛り上がっていて楽しかったです。帰国してもすごくいい場所に立たせてもらって、喜びに浸っていました」と感慨深くコメント。海外に行くのは初体験だったという二階堂も「とにかく楽しくて、日本にはない海外独特の空気が流れていて、現地の人も陽気で楽しかったです」とまだ興奮冷めやらぬ様子だった。

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 日本でも大々的に報じられた二人の受賞だが、当の二人が自分たちの受賞を知ったのも、実はそのタイミング。映画祭中の9日にはすでに帰国しており、自身の受賞も自宅でネットの速報を読んで知ったという染谷は「(現地の)園監督から、僕がまだ受賞を知らないと思って授賞式後に電話をもらいまして、出た瞬間に僕から『ありがとうございました!』って言ったら『あ、もう知っているの?』ってビックリされましたよ」とほほ笑ましいエピソードを告白。二階堂も「わたしは染谷くんからの電話で知りました」とにっこり。まだ手元には届いていないというトロフィーは、二人に対して一つしかないそう。その置き場所について二階堂が「染谷くんに持っておいていただいて、2か月に1回くらいで見に行こうかな。もしくは半分にしよっか?」と提案すると、染谷はすかさず「半分にするのは絶対いや!」と即答、撮影を通じてはぐくんだ、和気あいあいとした間柄を見せた。

 そんなうれしさ全開といった印象の染谷と二階堂だが、まだ受賞の実感は全然わいていないという。それでも二階堂は、「実感していてもしていなくても喜びが大きいし、すごく名誉なことだと思います。自分たち二人だけに向けた賞というよりは、日本全体や若い人たちへの(映画祭からの)頑張れというメッセージを感じて、感謝の気持ちでいっぱいです」また染谷と顔を見合わせてほほ笑みながら、「染谷くんも、メールで『感謝!』っていっぱい言っていました」とコメント、喜びと感謝でいっぱいの気持ちを明かした。

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 共に10代にして栄誉ある賞を受賞した二人、今後の目標について染谷は「いいものに携わっていきたいし、(自分が)携わったら、いいものになれるように自分ができることを最大限これからも続けていきたいです。この賞を励みに精進していきます」と役者魂あふれる決意を明かした。一方の二階堂も「この役や今回の現場を通して自分も人として確実に強く、大きくなれたと思います。その気持ちを忘れずこれからもいろんなものを学んで、役者人生の中で貪欲(どんよく)になっていきたいです」と真っすぐなまなざしで語り、受賞という結果に左右されることなく大事な経験として受け止めている様子をうかがわせていた。(取材・文:中村好伸)

 映画『ヒミズ』は、『恋の罪』『冷たい熱帯魚』などの園子温が監督を務め、古谷実の人気漫画を映画化した衝撃作。ごく平凡な15歳の少年と少女の日常が、ある事件をきっかけに激変する過程を、園監督ならではの手法で描き出す。

映画『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国順次公開

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