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オーストラリアの政治家が炭素税支持広告に出演するケイト・ブランシェットを非難

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非難されてしまったケイト・ブランシェット
非難されてしまったケイト・ブランシェット - Stefan Gosatti / Getty Images

 オーストラリアで導入予定で、議論を呼んでいる炭素税の支持広告にケイト・ブランシェットが出演することになったが、反対派の議員は彼女の行動を良くは思っていないようだ。

ケイト・ブランシェット出演映画『ハンナ』場面写真

 ケイトは、CO2排出の度合いに応じて企業から税金を徴収するという政府の炭素税を支持するよう呼びかける広告に出演。しかし、炭素税の導入によって、すでに不景気と物価の高騰などで苦しんでいる低所得者が打撃を受けると訴えてきた国民党のバーナビー・ジョイス議員は、ケイトの行動に不満を示した。

 「この税金によって影響を受けない高収入の人間にとって、『炭素税を支持しましょう』と言うのは簡単なこと。しかし、実際に犠牲になるのは生活に必要な物を買う余裕さえない人たちだ」とジョイス議員はWENNにコメント。ジョイス議員は、ケイト・ブランシェットを女優としても、人間としても、オーストラリア人としてもすばらしい人物だと思っていると語る一方、電気代を支払うのも苦しい生活をしている人間と彼女の立場にいる人間とでは、この税金による影響が違いすぎると言っている。影響力のあるセレブが、苦しむ人がいることを考えずに広告などに出ることに不満を抱いているようだ。オーストラリアでは来年7月に炭素税が導入される予定で、現在は中低所得者層向けの所得税控除額の引き上げなどの減税措置が検討されている。(澤田理沙)

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