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村上龍、芥川賞受賞のデビュー作、手書き原稿でアプリ配信 当時のポートレイト写真も収録

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手書き原稿がそのまま電子書籍に!
手書き原稿がそのまま電子書籍に!

 人気作家の村上龍が、第75回芥川賞を受賞したデビュー作「限りなく透明に近いブルー」をiPad/ iPhone用アプリとして配信していることが明らかになった。本アプリでは、読みやすいテキスト文章のほか、本邦初公開となる1976年当時の著者の手書き原稿を全ページスキャニングしたファイルを収録している。

 同作は、第19回群像新人文学賞を受賞したデビュー作であり、同年の芥川賞を受賞した村上の代表作でもある作品。講談社から発売された後は講談社文庫に収録され、今も読み継がれるロングセラーとなっている。今回の電子書籍アプリには、テキスト文章に加えて、執筆当時の手書き原稿をスキャニングしたもの、芥川賞受賞当時のポートレイト写真16点など、電子書籍ならではのコンテンツが多数収録されている。

 村上は、昨年10月に最新作「歌うクジラ」を自身初の電子書籍としてリリース。単行本では上下3,000円超となる作品が半額以下の1,500円という低価格で販売されたことはもちろん、篠原潤が手掛けたアートワークや坂本龍一の担当した音楽といった従来の書籍には考えにくかったコンテンツを含んでいることでも話題になった。

 著作の電子書籍化に積極的に取り組んでいる村上が、今回、電子書籍第2弾に選んだのは自身のデビュー作。それだけならばともかく、これまで公開されることのなかった直筆原稿のデータも本アプリに含まれていることは、ファンや研究者にとって大きなニュースだ。現在ではまだ物珍しい目で見られることが多く、一般に普及しているとは言いがたい電子書籍だが、今後は価格やテキスト以外のコンテンツを充実させることで紙の本よりも多くのシェアを占めることになるかもしれない。(編集部・福田麗)

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