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手塚治虫さん、幻の作品「モモーン山の嵐」の原稿公開!「手塚治虫 創作ノートと初期作品集」に収録

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貴重な原稿です。「手塚治虫 創作ノートと初期作品集」の「モモーン山の嵐」より
貴重な原稿です。「手塚治虫 創作ノートと初期作品集」の「モモーン山の嵐」より - (C)手塚プロダクション

 1989年に逝去した「漫画の神様」こと手塚治虫さん幻の作品「モモーン山の嵐」の現存するたった一つの原稿が、12月に発売される「手塚治虫 創作ノートと初期作品集」に複製原画として収録されていることがわかった。「モモーン山の嵐」は、作品自体が単行本として出版されたかすら確認されていない手塚さんの幻の作品だ。

手塚治虫さん原作の新作映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』場面写真

 「モモーン山の嵐」の複製原画が収録されている「手塚治虫 創作ノートと初期作品集」は、手塚さんの死後、1993年に東久留米の自宅から発見された75冊の創作ノートを、原本のノート形式のまま復刻したもの。「来るべき世界」をはじめとする初期SF作など、昭和20年代のマンガ史に残る傑作単行本のアイデアメモで、手書きの文字や絵、手塚さんの鉛筆の線に至るまでを忠実に再現している。同時期に制作され、奇跡的に残された生原稿の複製原画と、戦時中の習作原稿を基にした単行本3冊、解説小冊子が収録されたドキュメント資料集だ。

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 中でも「モモーン山の嵐」は、たった1枚の原稿だけが現存し、単行本化の確認が取れていない幻の作品で、貴重な資料の一つとなる。近年、映画『どろろ』『ATOM』『MW-ムウ-』など手塚さんの原作は次々と映画化されている。来年も映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』の公開が控えるなど、長年にわたり日本のエンターテインメントに影響を与え続ける手塚作品。「モモーン山の嵐」には手塚さんのどんな思いが込められていたのか? 想像が膨らみそうだ。

「手塚治虫 創作ノートと初期作品集」は12月24日小学館クリエイティブから発売(税込み:9,975円)

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