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ジブリのこだわりが今明かされる!ミスもさりげなく残す!!

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(左から)パナソニック ハリウッド研究所所次長の柏木吉一郎氏、スタジオジブリ映像部部長の奥井敦氏
(左から)パナソニック ハリウッド研究所所次長の柏木吉一郎氏、スタジオジブリ映像部部長の奥井敦氏

 12月22日に発売される映画『天空の城ラピュタ』『ホーホケキョ となりの山田くん』のブルーレイ作品について、スタジオジブリ映像部部長の奥井敦氏、映像圧縮を担当したパナソニック ハリウッド研究所所次長の柏木吉一郎氏が語った。両作品ともジブリの映像へのこだわりを凝縮しただけあって、これまでVHSやDVDでは再現できなかったオリジナルの質感を再現したものに仕上がっている。奥井氏と柏木氏の二人は、ブルーレイ化に際してのこだわりや苦労を明かした。

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 まず奥井氏が語ったのは、「ミスもさりげなく残す」というスタジオジブリならではのこだわりだ。映画『風の谷のナウシカ』のブルーレイ化に際して、宮崎駿監督は「当時のミステイクなどは直さず、そのままにしてほしい」と注文したというが、奥井氏は「普通はリマスターのときにそういったミスをほとんど直してしまって、別物になってしまうことが多いんです。でも(ジブリ作品は)ミスも含めて、当時のスタッフが限られた時間の中で一生懸命作った作品としてできる限り残したいと思っています」と話した。これまでにもVHSやDVDでリリースされてきた作品であるにもかかわらず、オリジナルのフィルムからデータを起こし直すという方法で、公開当時のフレッシュな映像を再現している。

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 一方、柏木氏は「ブルーレイというと、(映像が)くっきり、はっきりすると思われがちですが、逆にこれまでDVDでは不可能だった、解像感を保ちつつも本来の画(え)の柔らかさや優しさが表現できることこそ、ジブリ作品にとっては重要だと思うんです」と話す。しかし、オリジナルフィルムよりも解像度が低く、おのずと柔らかい画(え)に仕上がるDVDと異なり、そのままの解像度を保つことができるブルーレイにとって、ぼかさずに画(え)を柔らかくするのは至難の業。柏木氏は、スタジオジブリの試写室でオリジナル映像を観て研究し、ジブリ作品ブルーレイ化のために開発した特殊なマスタリング技術と、アニメーション映像の特徴を利用して圧縮映像品質をより高める技術により、この難題に立ち向かったという。

 そんな柏木氏の苦労もあってか、スタジオジブリのブルーレイ作品は、奥井氏が「質感や色調といったものが、家庭用のテレビでもあたかもジブリの試写室のスクリーンで観ているかのような本当のオリジナルに近いクオリティーで楽しめる」と評する通り、これまで旧作をテレビやDVDでしか観たことがなかった若い世代に、スクリーンと同じクオリティーを楽しむことを可能にした。これを観たらもうDVDには戻れない? ジブリのこだわりの結晶に仕上がっている。

ブルーレイ『天空の城ラピュタ』『ホーホケキョ となりの山田くん』(税込み: 各7,140円)は12月22日発売

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