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『Shall We ダンス?』周防監督の従兄弟は人気音楽家!「ハゲタカ」主題歌の歌手と組んだライブが盛況!!

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周防と一緒にユニットを組むtomo the tomo
周防と一緒にユニットを組むtomo the tomo - Photo:Tomohiro Mibu

 28日、大分県の由布市湯布院公民館で開催されている第35回湯布院映画祭で、音楽家・作曲家の周防義和特集が行われ、彼が音楽を担当した映画『シコふんじゃった。』『歓びの喘ぎ 処女を襲う』『東京マリーゴールド』が上映。そしてその後、周防と一緒にユニットを組むtomo the tomoとのミニコンサートを披露し観客から大喝采を受けていた。

 『シコふんじゃった。』『Shall We ダンス?』など良質のエンターテインメント作品を生み出してきた周防正行監督だが、彼のデビュー作『変態家族 兄貴の嫁さん』以来、すべての周防作品の音楽を手掛けているのが、彼の従兄弟でもある作曲家の周防義和だ。彼はそのほかにも、『鴨川ホルモー』『釣りバカ日誌11』『アルゼンチンババア』など数多くの映画、テレビ、CMなどの音楽を手がけ、そのキャリアは実に30年を超えるベテランミュージシャンである。彼の音楽はどことなくユーモラスで明るいイメージの曲が多く、映画に寄りそうようにメロディーを奏でるのが特徴。そんな作風について「本当はもっと目立ちたいんだけど、性格上無理」と言いながら控えめに笑っていた。

 そもそもひと口に映画音楽と言っても、そのやり方は映画監督ごとにまったく違う。そんな周防と合うのは、「音楽でクサく盛り上げようとしないタイプの監督」とのこと。そういう意味で、彼とよく組んでいた故・市川準監督をはじめ、本木克英、そして周防正行などはまさにそういったタイプの監督だといえる。たとえば『Shall We ダンス?』の最後のシーン。家族に隠れて社交ダンスを習っていたことが家族に見つかり、役所広司演じる主人公に向かって、彼の娘が「ママと踊ってよ」と促すシーンがあった。最初はそこに音楽を入れようとしたのだが、音楽だけで泣けてしまうシーンになってしまったのだという。「音楽で泣かせるのは(周防)正行監督も好きじゃない。だから音楽の位置をずらした」と明かすと観客からは感嘆の声があがっていた。しみじみとした感動がジンワリと胸に響く同映画の秘密が、少しだけ垣間見えたようなトークショーだった。

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 そしてその後は、個性的な歌声を持つ歌手のtomo the tomoと組んだユニットtomo the tomo carpe diemのミニライブを披露。映画『それでもボクはやってない』のテーマ曲「静けさの中で」や、周防が好きだというローリング・ストーンズの「ルビー・チューズデイ」などを演奏。さらに大森南朋主演のNHKドラマ「ハゲタカ」のテーマ曲「Road To Rebirth」を歌う前には、MCで「これは『嵐が丘』のエミリー・ブロンテの詩集から歌詞をとっています。最初はNHKから歌詞を書いてくださいと言われていたんですけど、これを超える歌詞は書けないので、そのまま歌っています」と裏話を披露。そのスケールの大きな曲と歌声に、会場はすっかり魅了されていた。(取材・文:壬生智裕)

第35回湯布院映画祭は29日(日)まで由布市湯布院公民館で開催中

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