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衝撃作「原爆の父」が原爆投下時の罪悪感語る 核爆弾ドキュメンタリー

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左から、ローレンス・ベンダー、ルーシー・ウォーカー監督、元CIA調査員バレリー・プレイム
左から、ローレンス・ベンダー、ルーシー・ウォーカー監督、元CIA調査員バレリー・プレイム - Photo-Nobuhiro Hosoki

 クエンティン・タランティーノ監督作品の常連プロデューサーであるローレンス・ベンダーが、核爆弾の真実などに迫った話題のドキュメンタリー映画『カウントダウンZERO』について、元CIA秘密工作員バレリー・プレイムと共に語ってくれた。

 本作は、核の全廃を目指す活動を一般にも広げようと製作されたドキュメンタリー映画で、冷戦時に各国の首脳だったジミー・カーター元アメリカ大統領やトニー・ブレア元イギリス首相、ミハイル・ゴルバチョフ元ソビエト最高指導者にもインタビューを行い、核の歴史や現況にも触れている作品だ。

 ローレンスは製作経緯について、「前作のドキュメンタリー映画『不都合な真実』を製作した後、人々に同じような影響を与えられるドキュメンタリーの題材を探していて、核爆弾に行き着いたんだ」と述べた。題材が決まるやいなや、以前にも仕事を一緒にしたプロデューサーを呼び出して、監督やインタビューする相手を決めていったという。

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 作中でもインタビューに応えているバレリーは、原爆の父こと故ロバート・オッペンハイマーについて、「彼は愛国心からこのプロジェクトに従事していて、科学者としていつもチャレンジしてきたの」と説明したが、ロバートが原爆投下に罪悪感を抱えていたことも明かした。そしてバレリーは、核爆弾がその破壊力ゆえに、使われると人類の滅亡を引き起こす危険性を備えているということを改めて喚起しなければいけないと主張した。

 核爆弾の原料は現在、テロリストの手に渡らないように厳重なセキュリティー体制の下で管理されているが、核爆弾全廃はいまだ世界が抱える問題であり続けている。本作は、家族単位から国まで、一人一人の意識の改革が、大切な命を守ることになると訴えた映画に仕上がっている。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

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