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ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ!数、多過ぎ!アメリカ産ゾンビを凌駕するフランス産がゾンビ界に新風

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ゾンビがいっぱいで、ゾンビい~!
ゾンビがいっぱいで、ゾンビい~! - (C) CAPTURE [THE FLAG] FILMS / LE PACTE-2009

 フランス発のゾンビ映画として話題になっている映画『ザ・ホード -死霊の大群-』の日本上映を前に、ヤニック・ダアンバンジャマン・ロシェ両監督と主要キャストにアメリカではない、フレンチ・ゾンビだからこその魅力について話を聞いた。

映画『ザ・ホード -死霊の大群-』写真ギャラリー

 本作はフランス映画には珍しいゾンビ・スプラッターだが、ダアン監督は「ゾンビ映画を作りたかったわけではなく、アクション映画を目指したんだ」と意外な見解を示した。ポルト国際映画祭で脚本賞と撮影賞を受賞したことからもわかるように、本作はただの血みどろゾンビ映画ではなく、あくまでもゾンビの要素を含んだハイ・クオリティーのアクション映画。それでも、こんなにもゾンビが全面に出てしまったのには理由がある。

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 ゾンビ映画はアメリカのものというイメージが強いため、フランスのゾンビ映画というだけで関心を持たれない現実に、ダアン監督は「でも僕らはメイクに凝り、照明やデジタル効果にも完ぺきを求めた」と反発し、ロシェ監督も「ヨーロッパにも独自のホラー映画があるし、ハリウッドとは毛色の違う、クオリティーの高いものを作っているということを確信したよ。(ジョージ・A・)ロメロの重圧はなかった!」とゾンビ映画の巨匠を引き合いに出して、同意した。その結果が、中田秀夫監督も映画『仄暗い水の底から』でグランプリを獲得したことのあるファンタジー・ホラー・スリラー映画専門のジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭でのSCIFI 審査員賞の受賞という高い評価につながった。

 こうして、アクション映画とゾンビ映画がミックスされた本作だが、俳優たちについてもダアン監督は「今風のルックスもイケメンも要らない。探していたのは味のある顔だよ」とこだわりの一端を見せた。フランス映画には珍しいリアルなアフリカ系のキャラクターや「こんなすごいのは観たことがない!」と共演者も絶賛する女性は、そんな監督のこだわりから生まれたキャラクターたちだ。また、本作の見せどころである大量のゾンビが登場するシーンのエキストラもMy Spaceで募集して集まった3,000人の中から、「最初に応募してきたモチベーションの高い300人に限定したんだ」と制作の裏側を披露した。

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 このように、すべてにわたってフランス人らしいこだわりで作り上げた本作は国内外で話題になり、監督の元には大量のオファーが届いているらしい。一言で言えば、「けた外れのクレイジーさ。アメリカ人には泣いてもらうよ」と出演者も自信満々の本作。フランス生まれのゾンビ映画というだけで毛嫌いせず観てみれば、今までに見たことのない世界が広がっているかも?

映画『ザ・ホード -死霊の大群-』は7月17日よりシアターN渋谷ほかにて全国順次公開

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