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今までに骨折10回!?サモ・ハン・キンポーが明かす映画人生

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サモ・ハン・キンポー
サモ・ハン・キンポー - Photo:Nobuhiro Hosoki, Frank Djeng

 香港映画界で活躍するサモ・ハン・キンポーに、アクション・スタントでの事故、ジャッキー・チェンとの関係、キョンシー映画の製作、2007年の死亡騒動などについて語ってもらった。

サモ・ハン・キンポーが出演した映画『カンフーシェフ』場面写真

 「僕の映画のスタントは、僕のアイデアなんだから、自分でやらないわけにはいかないだろ?」と自らのスタントを担当してきた理由を話すサモ・ハン。これまで両足合わせて7回、両腕合わせて3回は骨を折っていることを明かし、「ジャッキー・チェンと違って、僕は世間に公表しないから、誰も知らなかったりするけどね」とジョークを飛ばした。

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 サモ・ハンは、そんなジャッキーと今でも電話で話す仲だそうだ。しかし、お互いのキャリアが違ってしまったから、昔のように頻繁に会うことはなくなってしまったことも明かした。

 日本でもなじみの深いキョンシー・ブームの火付け役となった映画『霊幻道士』の製作総指揮を務めたサモ・ハンに、その製作意図を尋ねてみると、「映画は、観客のためにあるから、同じ形態(カンフー・コメディー)の映画を作り続けるのは、失礼だと思ったんだ」とカンフー・コメディーからの脱却を図るための一つの手段であったことを明かした。子どものころからゴーストやバンパイアの話が好きだったことも、キョンシーのアイデアを生み出すきっかけとなったそうだ。

 2007年に起きた死亡騒動については、「息子がすぐに正してくれたから良かったけれど、なぜ、あんなことが起きたのか全く分からない。けれど、あの事件で再び脚光を浴びたんだから、喜ばなければいけないのかな」と今は笑い話になっているようだった。

 今は体よりも口を動かすことの方が多いと話す饒舌(じょうぜつ)なサモ・ハンだが、今でもアクション映画を撮る際は、2、3か月前から体力づくりをしているそうだ。60歳とは思えない元気なサモ・ハンは、これからも香港映画界を盛り上げていってくれることだろう。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

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