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ボリウッドで映画暴動!大スター主演作の初日に警官2万人が厳重警備!一部劇場が上映を取りやめ

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『マイ・ネーム・イズ・カーン』の主演シャー・ルク・カーン
『マイ・ネーム・イズ・カーン』の主演シャー・ルク・カーン - Pascal Le Segretain / Getty Images

 ボリウッドの聖地ムンバイで、インド人スターのシャー・ルク・カーン主演作が公開初日を迎えたが、街は厳戒態勢でピリピリとした緊張に包まれた。この日、カーン主演の映画『マイ・ネーム・イズ・カーン』がムンバイ市内63の劇場で封切りされる予定だったが、上映に反対する抗議者たちが劇場への道をふさいだり石を投げつけたりと、過激な行動に。1,800人もの抗議者が逮捕され、一部劇場が上映を取りやめる事態に陥った。(ボリウッドとはインド・ムンバイの映画産業全般意味)

 抗議が勃発したのは、3月に行われるクリケットのインド・プレミア・リーグについてのカーンの発言が発端。イスラム教徒であるカーンは、プレミア・リーグでイスラム教徒のパキスタン人選手が1人も採用されなかったことについて「パキスタンの選手が選ばれなかったのは残念」と発言したことで、ヒンズー教至上主義政党である「シブ・セナ」の支援者たちの怒りを買ってしまったのだ。カーンはその後、この発言が上映に大きな影響を与えると判断し、「これは僕自身の発言であり、この映画にかかわるほかの人には関係のないこと。どうかこの映画の邪魔をしないでほしい」とコメント。しかし批判は収まらないまま公開初日を迎えることに。

 当日は警察当局が2万1000人もの警官を出動させ、劇場内にも夜間カメラを設置して厳戒態勢を敷いたが、2つの映画館が襲撃され、ポスターが焼かれるなどの事件も起きた。それでもカーンの人気は根強く、BBCの報道によると、30館以上が金曜の初日に予定通り上映を行い、そのほとんどが満席となったそう。カーンはツイッターに投稿し、危険な状態にもかかわらず劇場へ足を運んだファンに感謝のメッセージを送っている。

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