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新しい映画表現の形!? 活動弁士が『おくりびと』の情景を解説する上映会を実施!!

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写真は左から、活弁士の佐々木、滝田監督、TBSの信国一朗氏
写真は左から、活弁士の佐々木、滝田監督、TBSの信国一朗氏

 25日、スペースFS汐留で、バリアフリー版映画『おくりびと』の完成記念試写会が行われ、滝田洋二郎監督、TBSテレビ取締社長の信国一朗、松竹専務取締役の野田助嗣、本版を制作したシグロ代表の山上徹二郎、活動弁士の佐々木亜希子が登場した。

映画『おくりびと』

 バリアフリー上映とは、視覚障害、聴覚障害および高齢者の人でも映画が楽しめるように、場面解説のための日本語字幕および副音声を付けた上映のこと。障害者と健常者が一緒に同じスクリーンに向き合って、同じ映画を楽しむことを信条とした活動のことである。この日は活動弁士の佐々木が、映画の内容を生ライブで解説しながらの上映。まるでラジオドラマを聞いているかのような巧みな情景の説明ぶりに、上映が終わると、観客の間から自然と大きな拍手が起きていた。

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 壇上に立った滝田監督は、「これからバリアフリー上映がどんどん普及していって、多くの人に観てもらえるようになるといいですね。皆さん、元気を出しましょう! 映画は楽しいものです」とあいさつ。さらに本作の主演俳優、本木雅弘から手紙が寄せられたことがアナウンスされ、「我々、現代人にって温故知新となる機会です。新たな表現で映画の味わいが広がります。役者として、観客のひとりとして、うれしく思います」と読み上げられるなど、バリアフリー版完成の喜びに浸る会場内だった。

 本作のバリアフリー版制作を担当したシグロ代表の山上氏は、「監督の滝田さん含めてスタッフの方が関わった副音声と字幕です。制作者側の意図をふんだんに盛り込み、かなり内容に踏み込んでいます。一度映画をご覧になった方でも、新しい視点や発見がある作品になっています」と今回の試みについてコメント。その言葉通り、新たな映画表現の可能性を感じさせるイベントとなった。

 映画『おくりびと』は、興収63億円、560万人を動員した大ヒット作。葬式で、遺体を棺に納める「納棺師」見習いとなった大悟(本木)がさまざまな死に向かいあうことで、そこに息づく愛の形を見つめていく。

 バリアフリー版映画『おくりびと』は全国順次公開中。今後の上映スケジュールはシグロのホームページ(http://www.cine.co.jp/)で要確認。

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