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トム・クルーズは必須条件!?鬼才ギリアムが爆笑・太田に監督の極意を伝授!?

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どうだこのボケっぷり!?-爆笑問題とテリー・ギリアム監督
どうだこのボケっぷり!?-爆笑問題とテリー・ギリアム監督

 ヒース・レジャーの遺作として話題集中の映画『Dr.パルナサスの鏡』のPRで来日した監督のテリー・ギリアムが、ギリアム監督作品の熱狂的なファン、爆笑問題の太田光田中裕二に、傑作映画を作るための仰天秘けつ(?)を伝授した。

映画『Dr.パルナサスの鏡』写真ギャラリー

 ギリアムと爆笑問題は『ブラザーズ・グリム』『ローズ・イン・タイドランド』に続く3度目の対面で、この取材が再会の瞬間だったため、互いに興奮気味で対談がスタートした。すでに気心が知れているためか、太田が「相変わらず意味がわからない映画」「ボケたらもっと面白い映画が撮れる」と暴言を吐くも、ギリアムは終始ご機嫌。旧交を温め合っていた。ところが、太田が映画監督デビューを検討中と知ったギリアムは態度を急変。目を鋭く光らせ、「どこまで進んでいる?」と太田に詰め寄り、「まずは何よりも脚本が重要だ。そして二番目にトム・クルーズだ!」と映画製作の珍ポイント(?)を伝授! それまでさんざんボケ倒してきた太田だったが、「やつは出ないほうがいいってこと?」と少々、意味不明な発言の真意を受け止めようと聞き返していた。

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 実は太田の質問は、撮影中に亡くなったヒースの代役に名乗りを上げたトムをギリアムが断わった裏話があるから。「彼はヒースと仲がいいほど近い人物じゃなかったから断わった。今回はファミリー意識が重要だったので、ヒースをよく知っている人にお願いしたかった」とトムお断りの秘話を教えてくれたギリアム。映画人なら誰もが出演を夢見るギリアム作品だけに、プライドが高そうなトムの傷心は想像に難くないが、「ホテルの部屋の外で、『すいませーん、トムですけど映画に出させてください~!』ってドアをたたき続けていたんだ。一晩中ノックしていたから怖くて出なかったよ」とトムの情けない反応を暴露! もっともこれはギリアム流のジョークで、詳細は何も知らないとか。名作映画の必須条件のくだりも脚本の重要性だけが本当だったというわけだ。

 しかし、太田はギリアム渾身(こんしん)のギャグを受け流した上、『オースティン・パワーズ』シリーズのミニ・ミー役で知られるヴァーン・J・トロイヤーではなく、「どうして田中を使ってくれなかったんだ!?」とボケにボケで上塗りする始末。「田中さんは背がちょっと高いからね」とギリアムが答えると、「背が高いという理由でNGを食らったのは初めて(笑)」と日本ではあり得なかった(?)背丈の高低に関するボケに、当の田中は笑みを浮かべながらも困惑していた。爆笑に次ぐ爆笑の連続で対談が進むも、太田の監督デビュー構想にギリアムは本気で関心がある様子で、「脚本がすぐに上がるなら、僕が俳優として出てやってもいい」と言えば、「出てくれるなら、それに合わせて脚本を書いてもいい」と今度は上から目線対決に発展! 最終的に製作費に毎回苦労しているギリアムが「僕が出れば、資金などすぐ集まる。さあ、食事しながら契約書を交わそう(笑)」と得意気にやり返すも、「でも、公開はYou Tubeだから」という太田監督作品の残念すぎる公開規模に最後は絶句状態に。ともあれ脚本を重要視するのが、ギリアムのポリシー。それを知った上で本作を観れば、コダワリの真意が読み取れるかも!?

映画『Dr.パルナサスの鏡』は1月23日よりTOHOシネマズ 有楽座ほかにて全国公開

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