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日本とフランスで活躍する諏訪敦彦監督、子役から名演技を引き出す秘けつとは?

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子役を演出するのは大変ですよね?(写真左から小松和彦、諏訪敦彦監督)
子役を演出するのは大変ですよね?(写真左から小松和彦、諏訪敦彦監督)

 13日、築地のソトコトLOHAS塾にて、日仏合作映画『ユキとニナ』先行試写会が行われ、上映後に諏訪敦彦監督と民俗学者の小松和彦氏がトークイベントを行った。

映画『ユキとニナ』

 この日は劇中でヒロインが不思議な体験をしたり、新たな一歩を踏み出すきっかけを与えたりするなど、物語の中で大きな役割を果たす森をテーマに語り合った二人。映画を観終えた小松氏は「ヒロインが森で体験する出来事は何を意味しているのか考えさせられ、民俗学者として謎をかけられた印象でした」と映画の世界にすっかり魅了された様子。そして諏訪監督に「どうしても聞いておきたい。森であのような展開になったのはこういう意味ですか?」などと自分の解釈をさまざまにぶつけていた。

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 そんな小松氏から、森のシーンに込められた意図について、矢継ぎ早に質問を受けた諏訪監督だったが「いろんな風に解釈していただいて……。でも実はわたしもよくわかっていないのです。ヒロインのノエ・サンピが『わたしはできません』と言ったときは、彼女が納得できるようにすべて変更していったので」と子役の意志を尊重して、セリフや物語の展開が変更の連続だったことを明かした。その演出スタイルがかえって功を奏したのか、ノエのナチュラルな演技はカンヌ映画祭で「小さな大女優」と絶賛される結果に。「撮影中は彼女に『やってみようよ』となだめるなど大変なときもありましたけど(笑)、今回はその(子役の意志にまかせる)選択で良かったんだと思います」と現在は自身の選択が正しかったことを確信している様子だった。

 『ユキとニナ』は、『不完全なふたり』の諏訪敦彦監督が、フランスの名優イポリット・ジラルドと組んで作り上げた日仏合作のヒューマンドラマ。フランス人の父と日本人の母を持つ9歳の女の子ユキ(ノエ・サンピ)が、両親の離婚、親友との友情や別れを通して成長していく様をみずみずしく描く。

映画『ユキとニナ』は1月23日より恵比寿ガーデンシネマほかにて全国順次公開

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