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アカデミー賞最有力『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン監督、二世のつらさを吐露!

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ジェイソン・ライトマン監督
ジェイソン・ライトマン監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『サンキュー・スモーキング』『JUNO/ジュノ』を生み出し、父親であるアイヴァン・ライトマン監督に負けない成功を収めつつあるジェイソン・ライトマン監督が、新作映画『マイレージ、マイライフ』と過去の作品について語ってくれた。本作は、退職勧告専門会社の敏腕社員ライアン(ジョージ・クルーニー)が、新入社員のナタリー(アナ・ケンドリック)に仕事を教えていくコメディー。

映画『マイレージ、マイライフ』

 映画『ゴーストバスターズ』などで映画監督として大成功したアイヴァン監督を父に持つジェイソン監督は、最初は映画業界に入りたくなかったらしい。「監督になることに、恐怖さえ感じていたほど。その選択をすれば、残りの自分の人生を父の影の中で生きなければいけないと思ったからね。それに失敗作を作れば、世間と父親の前でダメ息子という烙印(らくいん)を押されるだろう? それでなくても世間には、甘やかされた才能のない生意気な男という先入観があるからね」と二世のつらさを吐露。

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 映画『マイレージ、マイライフ』の原作小説「Up in the Air」はウォルター・キルンが執筆したもので、この原作をジェイソン監督は、『サンキュー・スモーキング』でのデビュー前に読んでいた。「とある本屋で、カバーを見て気に入った僕は、この本を購入して読んだ。内容も気に入った僕は、その脚色に取り掛かって、30ページくらい執筆した。ところがそのとき『サンキュー・スモーキング』の製作が決定して、『マイレージ、マイライフ』は後回しになったわけさ」と明かす。

 脚本家として、脚色もオリジナル脚本も書いたことがあるジェイソン監督。しかし原作を脚色する方が、どちらかというと好きらしい。「大学を卒業したてのころ、質の悪い脚本を書いたことがあってね。でもロバート・ロドリゲス監督も自著の中で、早い段階で多くのオリジナル作品を書いて、自分の悪い部分を出してしまえばいいって言ってる。僕もそう思ったから、より多く練習したんだ。これから脚本家になりたい人には、1,000ページくらいの脚本を、映画を製作する前に書くことを勧めるよ」とアドバイス

 今では親の七光りと言われることのなくなったジェイソン監督。若手監督として、どんどん頭角を現してもらいたい。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『マイレージ、マイライフ』は2010年3月20日公開予定

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