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森繁久弥さん死去、最後の出演映画、犬童一心監督「91歳でもステーキたいらげた」と思い出語る

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映画『小説吉田学校』の場面写真より-吉田茂を演じた森繁久弥さん
映画『小説吉田学校』の場面写真より-吉田茂を演じた森繁久弥さん

 10日、俳優の森繁久弥さんが老衰のため96歳で亡くなったことを受け、森繁さん最後の出演映画『死に花』で一緒に仕事をした犬童一心監督がコメントを寄せた。

 犬童監督は、「すごく残念です。最後の映画作品の監督になりたくなかったです。ご一緒させていただいた思い出は、とても撮影現場が好きなんだなぁということです」と語り、撮影当時を振り返った。また、「女優さんと共演をするときは、特にイキイキとしていて、とても楽しそうだった」「夕食もご一緒したのですが、91歳にしてステーキやフォアグラをたいらげられていました」など、森繁さんらしいチャーミングで豪快なエピソードも披露した。

 スタッフや共演者を気遣い、いつも周りを楽しませてくれた森繁さん。一方で、山崎努宇津井健青島幸男ら、数多くのベテラン俳優にとってはある種の緊張感を与える存在だったという犬童監督。「楽しい中にもピンと張り詰めた空気が流れていたのを憶えています。日本映画の歴史の中で、大俳優のお一人なんだと感じていました」と森繁さんの人柄や俳優としてのオーラを絶賛した。中でも犬童監督だからこそ垣間見ることができたエピソードとして、「毎朝僕が、森繁さんの控え室にあいさつに行くと、いつもシナリオを読んでいました。その姿が、まるで芝居好きの演劇青年のように映り、演技することが本当に好きなんだろうなぁと思いました」と知られざる一面を明かし、冥福を祈った。

 森繁さんは、NHKのアナウンサーや舞台俳優として活躍した後、1947年に映画『女優』で映画デビュー。その後、映画『次郎長三国志』シリーズ、映画『喜劇 駅前』シリーズなど、300本近い映画、テレビ、そして舞台に出演した。さらに、歌手、作家など多彩な才能を発揮し、晩年は日本映画俳優協会の会長を務めたり、1991年には文化勲章を授与されたりと、一俳優の枠を超え、日本の財産といっても過言ではない存在だった。

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