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アカデミー賞大本命!『プレシャス』の主演女優にインタビュー!何と演技は初体験!

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ガボリー・シディベ
ガボリー・シディベ - Photo:Nobuhiro Hosoki

 オスカーに本命視されている話題の映画『プレシャス:ベイスド・オン・ザ・ノベル・プッシュ・バイ・サファイア』(原題)について、主演を射止めた新人女優ガボリー・シディベに話を聞いた。本作は、1980年代のニューヨークのハーレムを舞台に、16歳の少女プレシャス(ガボリー)がさまざまな問題を乗り越え、成長していく姿を描いた感動作。

 これまで女優経験のなかったガボリーが、主演を勝ち取った経緯はオープン・キャスティング・コール(出演者募集を告知したオーディションで、俳優経験のない人でも参加できる)に参加したからだという。「約1時間のオーディションを受けた翌日、リー・ダニエルズ監督に呼ばれて、しばらく雑談した後に主役を依頼されてしまったの」とガボリー。このミーティングについてリー監督は「雷に打たれたような衝撃を受けた」と後に語っている。

 演技初挑戦について「キャラクターの内面から理解していこうと思ったけれど、そんなに難しいことではなかったの。原作を読んだときも、ほとんどの要素がわたしの知人の体験に似ていたからね。それに虐待という悲惨な体験をした人たちがいても、これまでわたしは何もしていなかった。ある意味無視していたのと同じ。だからこのストーリーを伝えるために、役柄を通してその責任をまっとうする必要があると思ったわ」と強い気持ちで成し遂げたことを明かす。また虐待を受けるシーンでは「体の大きいプレシャスは、母親に十分対抗できる力があるけれど、母親を傷つけたいとは思っていないの。母親にはもっとまともな生活を送ってほしいと願っているからね。どんなタイプの母親でも、プレシャスにとっては唯一の母親だから……」と複雑な心境を反映させたようだ。

 最後にガボリーは「わたしが撮影前にリサーチをした本の中でも、10人のうち7人の黒人の子どもたちが、親から虐待を受けていて、そのうちの2人は、性的な虐待を受けていると書いてあったわ。この数は年ごとに変化はあるだろうけれど、相当な数の子どもたちが親から虐待を受けているの。この映画を通して、虐待を受けている子たちに、自分だけではないことを知ってほしい。そして虐待は乗り越えることができるということを……」と本作に込めた思いを語ってくれた。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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