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日本軍による南京での虐殺やレイプ描く『南京!南京!』中国のテレビ取材班も-ロンドン映画祭

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写真は 中国のテレビ取材班。『南京!南京!』上映を伝える
写真は 中国のテレビ取材班。『南京!南京!』上映を伝える

 サンセバスチャン国際映画祭で最高賞ゴールデン・シェル賞受賞の陸川監督映画『南京!南京!』が、第53回ロンドン映画祭でも注目を集めた。上映日には中国のテレビ取材班の姿も見られた。

本作は、日中戦争の南京戦を描いた戦争ドラマ。日本軍による南京での虐殺やレイプの様子が描かれているが、現在でも、それをなかったとする意見が日本の一部ではあると、ロンドン映画祭で紹介されている作品だ。スペインでの受賞直後でもあり、同映画祭では、完売後キャンセル待ちの行列ができた。2度の上映があった10月28日(現地時間)には、中国のテレビ局も取材に訪れ、中国での注目度の高さをうかがわせた。

本作に新聞記者役で出演している梶岡潤一に話を聞いた。現在はロンドンを拠点に活動する梶岡は、中国滞在経験もあり、日中英の3か国語を操る。中国のテレビドラマなどにも出演している。中国での本作公開時の様子については「都市部では映画として客観的に見てもらえても、地方に行くと強い反応を引き起こしました。日本人として複雑ですよね」と話す。中国では同時期にフローリアン・ガレンベルガー監督映画『ジョン・ラーべ』も公開されていたという。ラーべは「ラーベの日記」の著者としても知られるドイツ人。多くの中国人を救ったことから、多くのユダヤ人を救ったオスカー・シンドラーになぞらえて、南京のシンドラーとも呼ばれている。

香川照之、柄本明、杉本哲太なども出演している『ジョン・ラーべ』は、同じ時代を描き、同じ次期に公開されただけでなく、撮影も同時期で、梶岡も撮影現場を訪ねたという。梶岡は『南京!南京!』について「平和を訴えるものになっている」と評するが、日本では評価が分かれるだろうと予測する。『ジョン・ラーべ』は日本で公開されないこととなりそうな雲行きだが、『南京!南京!』の公開は実現することを期待したい。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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