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60歳になってもパワー全開!あがた森魚「映画を見終わっても僕を嫌いにならないで」

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あがた森魚
あがた森魚

 31日、映画『あがた森魚 ややデラックス』のトークイベントが渋谷シアターNで行われ、主演のあがた森魚のほか、ムーンライダーズ鈴木慶一が登壇した。

映画『あがた森魚 ややデラックス』

 あがたといえば1970年代に大ヒットした「赤色エレジー」の爆発的な大ヒットで知られるフォークシンガー。その後、鈴木らと“はちみつぱい”を結成し、日本のフォークソング界を代表するシンガーソングライターとなった。そのあがたも今年で60歳。しかしそのパワーは今も衰えを知らない。映画は、そのあがたが2008年8月に北海道から始めた日本全国67か所を回るツアーの軌跡を追っていく。

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 ただ、その最初のライブで入った観客は8人ほど。これにはさすがのあがたも「ショックだった」という。しかしここから昔話に花が咲く。ユニットを共に組んでいた鈴木は「かつてもあった」と記憶の糸をたどり、若かりしころに行った軽井沢でのライブについて語り始めた。「お客さんが少なくて、ライブが終わったあとのギャラをもらおうと思ったら、子どもの貯金箱を渡された。さすがにそれはもらわなかったよ」とのこと。

 また、暴走シンガーと表されるあがたをプロデュースするのは難しく、「まわりの人間がバタバタと倒れていく」と語ると、あがたは「いそしむのに精一杯で、誰が倒れるかまでは意識がまわっていない(笑)。(映画を)観終わってから僕を嫌いにならないでくださいね」とやや不安げ。しかし鈴木は「嫌いになる人は多いかも」と断言するなど、絶妙な掛け合いのトークを繰り広げていた。

映画『あがた森魚 ややデラックス』はシアターNほかにて全国公開中

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