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リドリー・スコットとスティーヴン・ザイリアンのコンビで英国のテレビシリーズをリメイク

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リドリー・スコット監督
リドリー・スコット監督

 大ヒット映画『エイリアン』の前章を描くシリーズ5作目、オルダス・ハクスリーのSF小説「すばらしい新世界」の映画化など多数の企画を抱えているリドリー・スコット監督が、イギリスのテレビシリーズを劇場映画としてリメイクすることが明らかになった。

 映画サイトHITFIXによると、コロンビア・ピクチャーズがミニシリーズ「レッド・ライディング」(原題)の映画化権を獲得し、リメイク版をリドリー・スコット監督がメガホンを取るとのこと。脚本家として、『ハンニバル』と『アメリカン・ギャングスター』でリドリー監督とコンビを組んだスティーヴン・ザイリアンが交渉中だそうだ。同ミニシリーズは、デイヴィッド・ピースのヨークシャー小説シリーズを映像化したもので、1975年から5年間にわたり、女性ばかり13人を殺害した連続殺人犯ピーター・サトクリフの事件を軸にイギリスの暗部を描いた物語だ。ヨークシャーシリーズと呼ばれるのは、ピーター・サトクリフの犯行がジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)に似ていたことから、「ヨークシャー・リッパー(ヨークシャーの切り裂き魔)」と恐れられたからだ。オリジナルのミニシリーズは、4部作の原作小説を「レッド・ライディング: 1974」、「レッド・ライディング: 1980」、「レッド・ライディング: 1983」と3部作構成にまとめ、ジュリアン・ジャロルド監督、ジェームズ・マーシュ監督、アナンド・タッカー監督が各章でメガホンを取り、脚本はトニー・グリゾーニが執筆した。リメイク版も3部作構成にするのか、それとも5時間近いテレビシリーズを1本の映画にまとめるのか不明だが、ノワール小説として高い評価を受けている本作をリドリー・スコット監督がどのように映像化するのか楽しみである。

 イギリスのミニシリーズがハリウッドリメイクされるのは今回が初めてではなく、近年ではBBCテレビの「ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~」が『消されたヘッドライン』としてハリウッドリメイクされ、ラッセル・クロウベン・アフレックが主演している。

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