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ボンド・ガールはもうこりごり!エヴァ・グリーン新作『フランクリン』プレミア【第52回ロンドン映画祭】

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第52回ロンドン映画祭でファンに囲まれるエヴァ・グリーン
第52回ロンドン映画祭でファンに囲まれるエヴァ・グリーン

 10月16日(現地時間)、第52回ロンドン映画祭で行われた映画『フランクリン』(原題)のワールド・プレミアで、映画『コントロール』で各新人賞を総なめにしたサム・ライリー、映画『007/カジノ・ロワイヤル』のボンドガール役で一躍脚光を浴びたエヴァ・グリーンに話を聞いた。

 女優のほかモデルとしても活躍してきたエヴァだが、ボンドガールはあまり気に入った役ではなかったようだ。近々公開の映画『007/慰めの報酬』について「007を懐かしいとも思わないし、ボンドガールをやったことを誇る気もないわ。この映画は本当に面白い」と言う。美人女優には違いないが、少しゴス風でもある目の下を黒くしたメークがトレードマークで風変わりな魅力と評されることもあるエヴァが本作で演じるのは、自殺をテーマにしているうつ気味のアート学生のエミリア。本作が長編映画監督デビューとなるジェラルド・マクモロー監督がこの役はエヴァしか考えられないと言うだけあって、本作で本領発揮というところのよう。

 一方のサムも、今年のバーバリの秋冬ものの顔を務めている。スタイリッシュでありながら物語も感じさせる公園の中のカップルの白黒写真の広告は、ちょっとした話題にもなったので、ご存知の方も多いだろう。数年間ロックバンドのボーカルもしていたサムだが、『コントロール』のオーディション時にはアルバイト生活だった。現在は『コントロール』で共演したアレクサンドラ・マリア・ララとベルリンで暮らしている。28歳の若さだがアップダウンを経験しているだけに突然訪れた名声に流されることもないのか、比較的のんびりしているそう。“都市のおとぎ話”という本作でサムが演じたのは初恋の人を捜し求めるミロ。「コミックヒーローみたいだ」と演じたライアン・フィリップスが言うプリースト役だったものが、サムの持つ無垢(むく)なイメージがミロ役の方に合うということでの変更だったそう。

 サムは、同じく今回の映画祭で上映されるスパイク・リー監督の映画『ミラクル・アット・セント・アンナ』(原題)に出演しているアレクサンドラと、カップルでロンドン入りしてる。期待された二人そろってのレッドカーペット登場は実現しなかったが、アレクサンドラとの再共演の可能性についてサムは「もちろん、また共演したいよ。タランティーノ監督に『俺たちに明日はない』みたいなやつ、二人で頼もうとしてるとこ(笑)」と冗談で答え、仲むつまじい様子をうかがわせた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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