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カトリーヌ・ドヌーブがニューヨーク映画祭の最後を飾る!

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オーラあり。カトリーヌ・ドヌーブ
オーラあり。カトリーヌ・ドヌーブ - Photo:Nobuhiro Hosoki

 今年のニューヨーク映画祭(46th N.Y.F.F)の最後を飾ったのが、今やフランスを代表するアルノー・デプレシャン監督の新作映画『クリスマス・テイル』(原題)。今回は、アルノー監督とフランス映画界の女王カトリーヌ・ドヌーブが記者会見に登壇した。本作は、骨髄移植によって病気の息子を救うことができなかった過去を持つ家族に、母親が白血病だということが知らされるというもの。

 本作の見どころは何といってもフランス映画界を代表する実力派俳優陣の面々。カトリーヌを筆頭に、マチュー・アマルリックエマニュエル・ドゥヴォスキアラ・マストロヤンニメルヴィル・プポー、そしてアンヌ・コンシニらが出演している。

 アルノー監督と2度目の仕事となるカトリーヌは「前作の『キングス&クィーン』では、ほんのわずかな時間しか仕事をしていなかったけれど、そのときのセット内の全員が、エネルギッシュだったことにわたしは驚いたの。それに脚本が素晴らしいから、忠実に演じることが多いけれど、いつでも即興的な演出ができる広い視野を持っているわ」と大女優お気に入りの監督であることを語った。

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 またエマニュエルが、ほとんどの監督作品に出演していることにアルノー監督は「エマニュエルだけじゃなく、カトリーヌもそうなんだけれど、わたしは俳優がどれだけ映画に対しての自意識が高いのかに興味があるんだ。その点では、彼らは非常にレベルの高い俳優なんだ」と語った。

 また、レゲエなど幅広い音楽の使用については「脚本を書いているときには、曲について何も思い浮かばないが、撮影中にあるシーンの音楽を選考することで、そのシーンに隠れた意味合いを知ることができるんだ。それが自分自身の映画全体をはっきりさせてくれることがある」と答えた。カトリーヌも「セットの準備をしているときに、ずいぶんと待つことがあるけれど、その間は撮影に入るまで監督が音楽を流してくれたりして、わたしたち俳優の緊張感を和らげてくれたりするの」と笑いながら語った。

 本作は2時間を超える大作ではあるが、個性あふれる俳優の演技に時間を忘れてしまう作品である。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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