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伊勢谷友介に独占インタビュー!木村佳乃との夫婦役は?

第61回カンヌ国際映画祭

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カンヌの伊勢谷友介
カンヌの伊勢谷友介 - Photo:Harumi Nakayama

 オープニング作品『ブラインドネス』出演した伊勢谷友介がこのほど、シネマトゥディの単独インタビューに応じた。伊勢谷は連日、取材やパーティーに追われ、好きな映画を見る時間もない慌ただしさだったが「“人類の文化を再構築する”という壮大なテーマを持った作品で、それをこうして映画にするだけでの物すごい度胸が必要だったと思う。そんな挑戦的な映画が、カンヌのオープニングに選ばれるなんて最上級の名誉ですよ」と顔を緩ませる。

 同作品はジョセ・サラマーゴ著の「白の闇」が原作で、人間がある日突然失明し、その謎の病が次々と人に感染していく恐怖を描いたパニック・サスペンスだ。【関連作品の写真はこちら】

 伊勢谷は一番最初に失明するキーパーソン役で、夫婦役の木村佳乃とともに、たった二人の日本人キャストとして参加した。「フェルナンド・メイレレス監督の『シティ・オブ・ゴッド』のファンで、作家としてすごく尊敬していたんです。で、今回は、物語の大筋の脚本はあったんですけど、夫婦間の日本語のセリフは僕に任せてくれたんです。木村さんにも相談せずに、その場でセリフを言いたいと監督に相談したら『良いアイデアだ』と受け入れてくれたり、『こういう設定にしたら?』とアドバイスしたら、『いいね! 友介。君は脚本を書けるよ』と誉めてくれて。『俺、映画作っていいんだ』と自信になりましたね」撮影は、盲目のワークショップをキャスト全員で行った後、カナダとブラジルで約3か月間行った。「その間、一度帰国する機会もあったんですけど、(役を)リセットするのがイヤで、旅行してました。初めてロッキー山脈を見に行きました」日本の撮影現場と比較すれば、3か月間も役に集中出来る何とも贅沢な時間の使い方だ。それは伊勢谷とって、刺激的な日々だったという。

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 「失明者が強制収容される病棟シーンは、5、6台のカメラが同時に周り、どこで、誰が、何を撮られているか全く分からない。つまり役者たちが自分の判断で勝手に(芝居を)転がしていたんですけど、そういう撮影だと役者もエキストラも関係なく、皆、イーブンな関係になるんです。それは出演者たちだけでなく、プロデューサーも、監督も、皆、垣根
がなくイーブン。その関係性がすごく心地よかった。そうそう、フェルナンドの息子がスタッフとして参加していたんだけど、彼が毎日、撮影で使用した車のCO2排出量を計算してカーボンフリー(CO2排出量分を地球温暖化対策へ還元する活動)を導入していたんですよ。コレって、格好良くないですか!? こうしたことも含めて、日本の撮影現場に帰って自分がリーダーとして立ったときに、現場という一つの社会をきちんと作ることを意識して行いたいなと思いましたね」

しかし作品の評価は賛否両論あり、仏映画誌「le film francais」の星取表でも、★1つと2つという採点がほとんどだ。「それでいいです。多分、観客は収容所に隔離された人間が次第に本能をさらけ出していくシーンを見せられて、辛かったんだと思います。人間のギリギリの心理状態を直視させられて『楽しい』という評価にはならないでしょ? 良いも悪いも、両方言い合えるものこそアートなんです。僕にとっては、喜ばしい限りですよ」(取材・文:中山治美)

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